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主演男優賞は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ケイシー・アフレック!

第89回アカデミー賞

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ケイシー・アフレックが主演男優賞受賞!
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ケイシー・アフレックが主演男優賞受賞! - Kevin Winter / Getty Images

 現地時間26日、第89回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック(41)が主演男優賞を受賞した。『ジェシー・ジェームズの暗殺』(2007)で助演男優賞にノミネートされたことはあったケイシーだが、今回が初のオスカー獲得。兄ベン・アフレック(44)よりも早くアカデミー賞の俳優賞を手にした。

日本公開は5月!『マンチェスター・バイ・ザ・シー』特報

 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(ケネス・ロナーガン監督)は、深く傷ついた家族の再生を、ユーモアも痛みも美しさもただひたすらリアルに活写した家族ドラマ。ケイシーが演じたのは、突然の兄の死により16歳の甥の後見人となり、故郷へ舞い戻ったリー。あまりにもつらい過去にとらわれたリーの内面を、全身から発散させるように表現した繊細な演技が心を震わせる。

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 前哨戦もほぼ総なめにしており、主演男優賞の本命とみなされていたケイシー。もともと同役はプロデューサーも担当したマット・デイモンが務める予定だったが、スケジュールの都合により降板、親友ベン・アフレックの弟であるケイシーを推薦していた。ケイシーは見事にマットの期待に応えた形だ。

 涙ぐみながら登壇したケイシーは、「本当にこれは私にとって大きな意味を持つものです。ありがとうございます。最初に演技を教えてくれた人はデンゼル・ワシントンだったのですが、今夜初めて会いました。他の候補になった人たちの演技も素晴らしかったので、私がここにいるのは、多くの人たちの才能のおかげです。何よりもケネス・ロナーガン監督が、こういう役を書いてくれたので、わたしはここに立つことができるのです。もっと意義のある大きなことを言いたかったのですが、とにかくこのコミュニティーの一員であることを誇りに思います」と監督やスタッフたちを労い、「マット・デイモン、ありがとう。このチャンスを与えてくれました。お母さん、お父さん、私を信じてくれた両親に感謝しています」などと感謝の言葉を続けた。兄のベンも涙しながら、ステージ上のケイシーに拍手を贈っていた。(編集部・市川遥)

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほかにて全国公開

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