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福士蒼汰、スパルタ監督の思いに感極まる「今の気持ち、役者としての心は一生忘れない」

感極まる福士
感極まる福士

 27日、映画『ちょっと今から仕事やめてくる』が公開初日を迎え、主演を果たした俳優の福士蒼汰成島出監督とともに舞台あいさつに登壇。福士は、成島監督からサプライズで語られた感謝の言葉に思わず感極まり、目を赤くする場面もあった。この日は、共演の工藤阿須加小池栄子吉田鋼太郎も出席した。

『ちょっと今から仕事やめてくる』予告編

 第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞に輝いた北川恵海の小説を、福士主演で実写化した本作。ノルマに追われる企業勤めで心身共に疲弊した青年(工藤)が、幼なじみと名乗る人物(福士)との交流を通じ生き方を模索するさまを描く。

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 この日の舞台あいさつ終了間際、成島監督は正直な気持ちとして撮影当初より、福士と工藤がこの作品に出演することに不安を感じながら、映画のブラック企業さながらに二人を追い込んでいったことを明かす。そして、二人が撮影をやり遂げ、役者として成長した姿を見せたことに「この二人をずっと応援してあげてください。日本の映画界をしょっていく俳優が、ここに誕生したと思っています」と称賛の言葉をかけ、「二人のことを、これまで真面目に褒めてあげたことが一度もなかったので、今日皆さんの前で、お礼を言うのは僕の方ですと、今日ここで二人にお礼を言いたいです。ありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。

 福士は、成島監督のその言葉と抱擁に感極まり、何度も天井を仰ぎ、言葉を詰まらせながらも、「これからも多分、僕は役者としての人生を歩んでいくと思うんですが、今の気持ち、役者としての心は、多分一生忘れないんだろうと。成島監督の作品に出合えたことは、僕の大きな財産になったと思います」と本作に出演できたことの喜びを噛みしめていた。

 工藤も同様に感涙に浸りながら、成島監督が親身に演技の指導を行ってくれたことを振り返るとともに、「次に成島監督の作品に出させていただくときには、監督を助けられる役者になって、いつか必ず恩返しをしたい」と深い感謝を述べた。(取材・文:桂伸也)

映画『ちょっと今から仕事やめてくる』は全国公開中

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