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ケイシー・アフレックがシーツお化けに!?『ピートと秘密の友達』監督の意欲作とは

実験的な作品に挑んだデヴィッド・ロウリー監督
実験的な作品に挑んだデヴィッド・ロウリー監督

 映画『ピートと秘密の友達』や『セインツ -約束の果て-』などのデヴィッド・ロウリー監督が、新作『ア・ゴースト・ストーリー(原題) / A Ghost Story』について、7月7日(現地時間)ニューヨークで行われたAOL開催のイベントで語った。

【写真】ケイシー・アフレック演じるシーツお化け!

 本作はいわゆる物語構成を排除し、詩的な映像と魅力的な音楽で描いた意欲作。ミュージシャンの夫C(ケイシー・アフレック)と妻のM(ルーニー・マーラ)はテキサスに引っ越してくるが、ある日Cは家の前で交通事故で亡くなる。だがCは白いシーツを頭からかぶった幽霊となって、残されたMが住む家の中をさまよい始め……。

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 本作には二つのコンセプトがあったと言うロウリー監督。「一つは典型的な霊に取りつかれた家を描くこと。そこには映像の面白さに加えて、ほろ苦さもある。シーツをかぶったゴーストの映像は見すぼらしく、子供の頃のハロウィーンの衣装には適しているが、現実の設定では(過去を振り返る)ほろ苦い要素になるんだ。もう一つは、僕と妻はテキサスにあった家を離れロサンゼルスに引っ越したばかりだったんだけど、僕自身がそれに対しとても動揺していたことなんだ。僕はなぜこれほど前の家に執着しているのかと気づいて、その思いを今作で探索しようと思ったんだよ」と語った。

 『セインツ -約束の果て-』以来の再タッグとなったケイシー・アフレックとルーニー・マーラについては「今作の脚本はわずか30ページで、それほど時間をかけずに2、3日で書いたんだ。夏の一部を利用して本作を手掛けようと思って、彼らに『ちょっと不思議な映画を、誰にも制作していることを伝えずにテキサスで秘密裏に撮影するつもりだ』と伝えたら、彼らは興奮して参加してくれたんだよ」と明かした。

 本作で重要な役割を果たす音楽は、短編からディズニー作品『ピートと秘密の友達』までロウリー監督作品を手掛けている作曲家ダニエル・ハートが担当しているが、楽曲についてロウリー監督は「ダニエルがダーク・ルームズというバンドに書いた曲『I Get Overwhelmed』のとりこになった僕は、その曲を浸透させた脚本をいつしか書いていたんだ。その曲の音色には、僕が観客に今作全体を通して感じてほしい感覚が含まれているんだよ」と説明。セリフの少ない本作で詩的な映像と音楽が実にうまく調和している。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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