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「ガンダム」ギレン役・銀河万丈が迫力の演説!会場全員「ジーク・ジオン!」

あっ、伝説だ。
あっ、伝説だ。

 池田秀一古谷徹古川登志夫銀河万丈、そして安彦良和という「機動戦士ガンダム」を支えた伝説の5人が2日、丸の内ピカデリーで行われた『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』初日舞台あいさつに登場、会場を興奮の渦に巻き込んだ。

【写真】38年ぶりにそろったという初代ガンダム声優陣

 本作は「機動戦士ガンダム」を新たに解釈して描き直した『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズの最新作。今回の「ルウム編」では、ファーストガンダムで描かれた「一年戦争」の始まり、ルウム宙域での開戦「ルウム戦役」が全2話で描かれる。映画上映後、大勢の観客で埋まった劇場内には高揚感が漂っていたが、そこに伝説の5人が登場すると会場からは万雷の拍手が起こった。

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 まずは池田が「38年たってこうやって4人が集まったんですけど、生き残りというか。よくみんな頑張ったよね」と切り出すと、銀河も「小学校の同窓会のような、当時がオーバーラップするメンバーです」と続け、「僕は舞台あいさつというものをやったことがなくて。こうやって皆さんと顔を合わせるのはめずらしい貴重な機会なので、お手柔らかにお願いします」とコメントした。

 さらに古谷が「38年前のこのメンバーでこの舞台に立てるなんて……。こんなにうれしいことはない」とアムロの名セリフで喜びを爆発させると、古川も「池田さんの話じゃないけど、戦友みたいな感じで。よくぞ生き残ったという感じがあります。4人でそろうことがあまりないので感無量でうれしいです」としみじみ。しかし、安彦だけは「なんでこんなシルバーばかり呼んだんだろうと考えていました。めぐちゃん(セイラ役の潘めぐみ)とかいるのにと思っていたけど、控え室で38年たったと聞いて、俺はにぶいなとしみじみ感慨にふけりました」と少し辛口のコメント。古川が「ご不満のようです」とちゃかして、会場を沸かせた。

 冷酷な野心家のギレンの声を担当した銀河は、今作で描かれた物語に「自分の家族のことを何も知らなかった。こんなことならもう少し優しくしておけばよかったな」と述懐。安彦は「僕は38年前はひたすらスタジオで画を描いていたんで、声優さんとは面識がなかったんです。銀河さんとは『THE ORIGIN』で初めて会ったんですけど、ビックリしました。(ギレンの)まんまじゃないかと」と語り、会場を笑わせつつも、「でも怖い方かと思ったら、優しい方でした」と付け加えた。

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 来年の5月5日には、第6話『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』の公開が決定した。「あともう一本主役をやらせてください。いよいよ『赤い彗星』が誕生しますから。その先はどうなるかわかりませんが、頑張りましょう」と池田がアピールすると、安彦総監督も「『シャア・セイラ編』(1~4話)に支持をいただいたので、『ルウム編』の制作にゴーが出ました。ルウム編の後には一年戦争があります。ですからこの『ルウム編』に支持をいただければ本編である『一年戦争』もゴーになります。ぜひわれわれに一年戦争編も作らせてください!」と観客に訴えた。古谷も「『THE ORIGIN』はシャアが主役ですが、『一年戦争』はアムロが主役になるので、ぜひ皆さんの力でアムロを主役にしてください!」と続けてみせて、会場からの大きな拍手を浴びていた。

画像テキスト
みんなで「ジーク・ジオン!」

 そして最後は銀河が「わが同胞よ! 1億5000万の栄えあるジオン国民よ! 戦いはこれからだ。一糸乱れぬ隊を組んで前へ進もうではないか! 共に勝利の日まで! ジーク・ジオン!」と演説を始めると、会場全員が「ジーク・ジオン!」の大合唱。敵である地球連邦軍側の古谷、古川も巻き込んで、会場全体が一体感に包み込まれていた。(取材・文:壬生智裕)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』は公開中

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