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坂本龍一にベネチア鳴り止まぬ大喝采!俳優業期待の声も

第74回ベネチア国際映画祭

シブル監督&坂本龍一に「ブラボー!」会場は一体感に包まれていました
シブル監督&坂本龍一に「ブラボー!」会場は一体感に包まれていました

 現地時間3日、第74回ベネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門にて、坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』が公式上映された。上映後には、坂本と監督のスティーブン・ノムラ・シブルに惜しみないスタンディングオベーションが送られた。

坂本龍一、ベネチア映画祭に登場!【写真】

 本作は、日本人の母親とアメリカ人の父親を持つシブル監督が、2012年から5年間にわたって坂本に密着した映像に、膨大なアーカイブ素材を織り交ぜて完成。第88回アカデミー賞で3部門受賞を果たしたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を手がけるなど、映画音楽家としてもその実力を知られている坂本を追ったドキュメンタリー映画だけに、アウト・オブ・コンペティション部門ながらもメインシアターで公式上映されるという、注目度の高さがうかがえた。

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 上映中には、イタリア映画の名匠ベルナルド・ベルトルッチ監督と縁が深く、『ラスト・エンペラー』(1987)で出演・音楽、『シェルタリング・スカイ』(1990)で音楽を担当した坂本が、当時を振り返るシーンに、会場から大笑いが飛び出す一幕も。上映終了後には、エンドロールが流れ切る5分ほどにわたって、「ブラボー!」といった大歓声に、割れんばかりの拍手が坂本とシブル監督に送られた。

 同日、公式上映に先立って行われた記者会見では、初のドキュメンタリー映画ということで、「主題になるというのは変な感じで、慣れなかったですね。シャイなので」と照れを見せていた坂本。記者からはかつてのように俳優としての活躍を期待する声も上がり、「演技の勉強をしたことがありませんし、俳優としてのキャリアを模索したことは一度もないんです。数本の映画で俳優をやらせていただいたのは、尊敬する監督に声をかけられたからです。大島渚監督とベルトルッチです。そして今回は、主題として撮っていただいたわけですが、俳優はやりたくないですね」と笑いながらも、「でももし、尊敬する監督に声をかけられたら、出演するかもしれませんね」と付け加えた。また、2013年には本映画祭コンペティション部門の審査員を務めたこともあり、当時を「映画をたくさん観ていた学生時代に戻れたような感じで、幸せでした」と懐かしむ場面もあった。(編集部・石神恵美子)

映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』は11月4日より角川シネマ有楽町ほか全国公開
ベネチア国際映画祭は現地時間9月9日まで開催

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