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松本潤、演じた教師とは真逆の価値観

『ナラタージュ』で松本潤演じる高校教師・葉山の机
『ナラタージュ』で松本潤演じる高校教師・葉山の机 - (C) 2017「ナラタージュ」製作委員会

 松本潤が、主演映画『ナラタージュ』(10月7日公開)で自身が演じる高校教師・葉山と許されない恋に落ちる生徒・泉(有村架純)の関係に触れ、ジャニーズ事務所の後輩たちとの距離感について持論を述べた。

【動画】松本潤主演、禁断の恋を描く『ナラタージュ』予告編

 島本理生の同名小説を『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)の行定勲監督が映画化した本作。劇中で泉が葉山に恋心を抱いたのは、学校になじめず居場所のない泉に葉山が手を差し伸べたことに端を発するが、泉を助けようとした葉山の行動について、松本は「彼の真っ直ぐな正義感から出た行動だと思います。その時点では“この子、本当に大丈夫かな”と心配して声を掛けただけであって、恋愛感情はなかったのではないでしょうか」と分析。「その後、泉を助けたことにより、葉山自身も救われた気持ちが生まれた。救いを求めている2人が、たまたま強く結び付いたということだと思います」と解釈を加えた。

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 松本が所属するジャニーズ事務所と言えば、先輩に教えを乞いたい後輩たちが多数押し寄せるのではないかと思いきや、「僕はこうした方がいい、というようなことはあまり言わないタイプ。後輩との距離感としては、“教えない”という選択が一番正しいと思っているんです。なぜなら、本人が発見していくのが大切なのであって、僕自身もそうして育ってきたから」とその理由を真摯に答える。

 「もちろん誰かに手取り足取り教えてくださいと言われたら、一から教えます。でも、ほとんどが先輩を見て覚えていくものだと思っていて。見ているときにちょっとだけ、誰かがアドバイスをくれたりすると、そういうことかと発見があったり、より深いものを見つけられることもありますよね」と経験をふまえた持論を展開。「だからこそ、今回葉山を演じてみて、教師って本当に大変な職業だと思いました。常に責任をもって発言しなければいけないし、逆に熱血過ぎると、中にはそこまで求めていないのに……と感じる親御さんもいるだろうし。距離感の取り方が難しい職業だなと実感しました」と教師に伴う責任の重さを慮る。

 「僕の周りにはいないタイプの男」と松本自身も語るように、これまで演じて来たどんな役とも一線を画した葉山役。抑えようにも抗えない泉への思いに焦燥し、それゆえに自分をいちずに想う泉を振り回してしまう、大人の男特有のズルさを持つ男を、リアリティーをもって体現している。全身全霊で葉山を愛する泉を体当たりで演じた有村と共に、松本の俳優としての新たな顔を堪能できる貴重な一作となっている。(取材・文:折田千鶴子)

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