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「anone」清水尋也にブレイクの兆し!広瀬すずの相手役

「anone」で闘病中の少年を演じる清水尋也(写真は2017年2月撮影のもの)
「anone」で闘病中の少年を演じる清水尋也(写真は2017年2月撮影のもの)

 広瀬すず主演、「カルテット」(2017・TBS系)の坂元裕二が脚本を手掛ける水曜ドラマ「anone」(日本テレビ系・夜10:00~)で、広瀬演じるヒロイン・辻沢ハリカがチャットゲームで交流するミステリアスな少年を演じた清水尋也。先週放送された第1話で声だけの演技にして感動的な場面を繰り広げた彼が今、ブレイクの兆しを見せている。そんな彼のこれまでとこれからを振り返ってみた。

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 10日に放送された第1話では、清掃業の仕事をしながらネットカフェで2人の女友達との絆を頼りに命をつないでいたハリカが、大金の出現により女友達と決裂、幼少期に両親に見放され更生施設で壮絶な虐待を受けていた過去を思い出し……と救いのない展開が続いた。しかし、絶望したハリカを救ったのがチャットゲームで交流していた闘病中の“カノンさん”で、ドラマの終盤には彼が実はハリカと同じ更生施設で育った紙野彦星であったことが判明。2人で脱走して一緒に流れ星を見たときの思い出を語り、園長に「ハズレ」と残酷なあだ名をつけられたハリカを「君の名前はハズレじゃないと言いたかった」と優しく慰め、ハリカは大粒の涙を流していた。

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 病院の窓から横顔がちらりと覗くのみでハリカとの対面シーンはなかったが、時にユーモラスな、時に温もりあふれる言葉を紡ぐ声の演技に胸を打たれた視聴者も多いはず。そんな彼は、長澤まさみ主演、湊かなえ原作のテレビドラマ「高校入試」(2012・フジテレビ系)で名門高校の受験生役でお茶の間に登場。その後『告白』の中島哲也監督によるサスペンス映画『渇き。』(2014)でいじめれっ子の高校生“ボク”にふんし、失踪した学園のマドンナ(小松菜奈)と接点のあるキーパーソンとして注目を浴びた。

 しかし、『ソロモンの偽証』2部作(2015)では一転して“いじめっ子”に。自殺した中学生の少年を殺害した疑いをかけられる不良生徒を演じ、暴力的な父親に抑圧されるゆえの衝動、苦悩を体現し、強烈なインパクトを残した。『ハルチカ』(2016)では佐藤勝利Sexy Zone)や橋本環奈らとともに高校吹奏楽部のメンバーを好演。祖父を亡くしたことから心を閉ざし登校拒否になったパーカッション担当の少年の成長を体現。『ちはやふる -上の句-』『ちはやふる -下の句-』(ともに2016)では、広瀬すず演じる高校かるた部所属のヒロイン・千早の前に立ちはだかる名門校のエース、通称“ドSの須藤”に。ちなみに、俳優の清水尚弥は実兄で、2015公開の戦争映画『ソ満国境 15歳の夏』に兄弟で出演している。

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 18歳にしてめきめきと頭角を現す清水だが、2018年も出演作がめじろ押し。放送中の新ドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」(テレビ東京系、毎週土曜深夜0時20分~)では野村周平演じる主人公・翔の親友・古矢智章役に。クラスのマドンナ・奈々美(飯豊まりえ)に思いを寄せられるも、翔の奈々美への気持ちを知っているため気付かないふりをしている、という設定だ。また、押切蓮介の漫画を実写化する『ミスミソウ』(4月7日公開、内藤瑛亮監督)では壮絶ないじめにあうヒロイン(山田杏奈)と同じ中学校に通う少年に。人気シリーズの続編『ちはやふる -結び-』(3月17日公開)のほか、ラブコメ映画『3D彼女 リアルガール』(秋公開、英勉監督)も待機中。中条あやみ演じる女子高生の同級生で、イケメンのチャラ男という新境地に挑む。(編集部・石井百合子)

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