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倍賞千恵子・藤竜也・市川実日子!西炯子「お父さん、チビがいなくなりました」映画化

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老夫婦の秘めた想いと愛
老夫婦の秘めた想いと愛 - (C) 西炯子/小学館 (C) 2019西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

 映画化もされた「娚の一生」などの漫画家・西炯子が老夫婦の秘めた想いと愛を描いたコミックス「お父さん、チビがいなくなりました」が倍賞千恵子藤竜也市川実日子の共演で実写映画化されることが27日、明らかになった。タイトルは『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』。監督は映画『毎日かあさん』『マエストロ!』の小林聖太郎が務め、2019年春に全国公開される予定だ。

【写真】原作・西炯子!映画『娚の一生』

 猫一匹と平穏に暮らす結婚44年の夫婦に訪れる離婚危機。妻の有喜子が娘の菜穂子に「お父さんと別れようと思っている」と打ち明ける。そんな時、有喜子の心のよりどころだった猫のチビが姿を消し、有喜子の気持ちは追い詰められていく。妻はなぜ、離婚を言い出したのか。その言葉を受け取った夫が妻に伝えることとは……。

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 亭主関白な夫に尽くしながら、自分は本当に夫から愛されているのだろうかという寂しさを長年抱えてきた妻・有喜子を演じる倍賞は「年を重ねてからラブロマンスみたいな作品に出会えたらいいなと、ずっと思っていました。日本では私くらいの年代が主人公のラブロマンス作品って少ないですから。この作品の台本を頂いた時に、そんな自分の思いにぴったりときました」と念願かない手応えを感じている。

 一方、無口でぶっきらぼうながら、離婚を突き付けられずっと心に秘めていたある想いを告白する夫・勝を演じる藤は「倍賞さんとは普段から家族ぐるみで付き合いのある友人関係なので、普段の生活をそのまま倍賞さんと送っているような、いい夫婦の雰囲気になっていると思います。ただ倍賞さんを見ていると、ふとその可愛らしさに思わず優しくなってしまうので、小林監督からよくNGを出されました」と倍賞との関係を明かしながら振り返った。

 また、母から離婚話を聞き動揺する娘・菜穂子を演じる市川も「子供が親を想う気持ちって年代によっても変わってくるなぁ。でも、ずっと親子で家族なんだ。というようなことを感じながらいました」と撮影現場での様子を回想。

 原作者の西は「短い作品ですが、読み返しても自分でもぐっとくるお話です。倍賞さん、藤さんで観られるなんて、ますますぐっときます」とコメントを寄せ、映画化にあたり、有喜子の孤独に寄り添うことに専心したという小林監督は「この映画をきっかけに様々なパートナーや家族との関係について語り合ってもらえたら嬉しく思います」と作品に込めた思いを語っている。(編集部・小松芙未)

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