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yui『タイヨウのうた』撮影時の脱走事件を告白

FLOWER FLOWER のVo&Gtとして活躍するyui
FLOWER FLOWER のVo&Gtとして活躍するyui

 歌手のyuiFLOWER FLOWER)が20日、都内で行われた映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』公開記念トークショーに小泉徳宏監督と出席。同作のもととなった塚本高史と共演した映画『タイヨウのうた』(2006)撮影中に脱走を図ったことがあったことを告白した。

【写真】イベントの様子

 『ミッドナイト・サン』は太陽の光にあたることができず夜しか外出できない17歳のケイティ(ベラ・ソーン)と、怪我によって夢をあきらめた水泳部のチャーリー(パトリック・シュワルツェネッガー)の甘酸っぱい初恋と、彼らを守ろうとする家族や友人たちの深い愛を描いた物語。

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 yuiは「(リメイクは)自分のことのような自分のことじゃないようなことだけど、すごくうれしい」とニッコリ。そして撮影時を振り返り、「監督とぶつかって、現場から脱走したことがありました」と告白。初めての映画撮影で手探り状態の中、小泉監督から演技指導されるも、「薫(役名)の気持ちを(自分なりに)表現したい思いが強かったのでぶつかった」そう。「監督は爽やかなものにしたい」と言っていたそうで、「(ハリウッド版でも)監督の気持ちが受け継がれたんじゃないかな」と今作の感想を述べた。

 さらに、「好きな人を見つけて走るシーンで『速い』と言われました」「苦しい表現をする時にゼイゼイと喘息みたいになったら『ゼイゼイをなくしてください』と冷静に言われました」と撮影の思い出が次々と出てくるyui。恨み言ではなく、「どーしても思い出すんですよね。あの時があったから今のわたしがある作品だったので」としみじみと語ると、「もっと素敵な女優さんだったら、すんなりと監督が思うものを表現できたんだろうなという思いがずっとありました」とも。とはいえ、「下手くそでもちゃんとぶつかったし、全力でやった作品」と自信をのぞかせ、「みんなにありがとうと伝えたい」と心を込めていた。

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画像テキスト
小泉徳宏監督とyui

 一方、『ちはやふる』シリーズなどでも知られる小泉監督は「どうして俺に(リメイク版を)撮らせてくれなかったんだろう」と恨めしそうだが、「オリジナルをすごい研究されている。リスペクトしていただいて、オリジナルを思わせる台詞やシーンもあるけど、アメリカと日本の文化の違いがあるので(ケイティが)片親とか思い切り変えているところはよく考えられていて、さすがハリウッド」と舌を巻いた。

 また、劇中には「こういう手もあったのか」というストーリー展開もあり、感心したという小泉監督。オリジナルは歌を中心に構築されているが、ハリウッド版は「作り方が根本的に違って、歌は要素的でストーリーを大事に描いている」と分析もしていた。(取材・文:錦怜那)

映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』は全国公開中

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