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平凡な主婦の人生転機を描いた話題作、主演女優&監督が語る

映画『トレインスポッティング』などでおなじみのケリー・マクドナルド
映画『トレインスポッティング』などでおなじみのケリー・マクドナルド

 映画『トレインスポッティング』などのケリー・マクドナルドが、インドの人気俳優イルファン・カーンと共演した話題の映画『パズル(原題) / Puzzle』について、7月27日(現地時間)、ニューヨークのアンジェリカ・フィルム・センターで行われた上映後のQ&Aで、マーク・タートルトーブ監督と共に語った。

【作品写真】続編『T2 トレインスポッティング』にももちろん登場!

 本作は、2010年にアルゼンチンのナタリア・スミルノフ監督が手掛けた映画『幸せパズル』のアメリカ版リメイク。ニューヨークの郊外に住むアグネス(ケリー)は車の修理屋の夫(デヴィッド・デンマン)と息子たちと共にごくありふれた生活を送っていた。だが、誕生日プレゼントのジグソー・パズルにハマったことで、パズルパートナーを探していたロバート(イルファン)と知り合い、彼女のありふれた生活に変化が訪れる。映画『リトル・ミス・サンシャイン』などの製作者として知られるタートルトーブ監督がメガホンを取った。

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 アメリカ版リメイクを製作することになった経緯について、「おそらく脚本に記されている90%が今作に含まれているくらい、脚本の内容に惹かれたんだ。まず40代の女性を描いていること。近年こういったストーリーが少なくなってきたからね。そして、そんな(家族を支えるだけだった)40代の女性が、自分の声を見つけ出すまでを描いているところも良かったんだ」とタートルトーブ監督。実は、アルゼンチンのオリジナル作品を鑑賞したのは、今作の撮影が終わってからという意外な事実を明かした。

マーク・タートルトーブ
プロデューサーとして数々のヒット作を生み出しているマーク・タートルトーブ監督

 主人公のアグネスは複雑な心境を抱える女性だが、その役作りについてケリーは、「ほとんどは、脚本に書かれていることを頼りに演じていたわ。アグネスは、これまでわたしが演じてきた役柄の中でもかなり内向的な女性なの。彼女が一人でたたずんでいるときでさえも、頭の中ではさまざまな思いが駆け巡っているのよ」と語る。家族のシーンはニューヨークのヨンカーズで撮影し、共演した俳優たちとは事前に共に過ごしながら、仲良くなっていったことも明かした。映画内ではそんな家族がテーブルを囲んでする会話や雰囲気が、徐々に変わっていくところが興味深い。

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 オリジナル作品との違いについてタートルトーブ監督は、「エンディングは(これから観る人のために)あまり多くを語れないが、アグネスの最後の選択が異なっているんだ。あとはオープニングシーン。今作ではアグネスが自分の誕生日の準備をしているが、原作ではもっと後でその場面が訪れる。僕がこのシーンをオープニングにしたのは、最初のわずか5分で、アグネスがどんな人物かを想像できるからだ。変更したその2点は重要な箇所になったと思うよ」と明かし、自信をのぞかせた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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