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不安を楽しむ『死霊館』の恐怖!ホラー作家・平山夢明が解説

『死霊館』ユニバースの魅力を語った、桃月なしことホラー作家・平山夢明
『死霊館』ユニバースの魅力を語った、桃月なしことホラー作家・平山夢明

 人気ホラーシリーズ最新作『死霊館のシスター』の公開を記念した『死霊館』ユニバースの一気見上映が14日、都内で行われ、シリーズの大ファンだというホラー作家・平山夢明と、現役看護師でコスプレイヤーの桃月なしこによるトークイベントが行われた。

【画像】桃月なしこのキュートなシスターコス

 『死霊館』シリーズについて平山は「ジャパニーズホラーの感じとハリウッドのホラーの感じがいい意味でミックスされた作品になっていると思います」と絶賛。シリーズの生みの親である、ジェームズ・ワンの存在にも触れ「『リング』あたりから流行りだした、“よくわからないけど不安”というのを真っ先に彼(ワン)が取り入れたと思うんです。例えば、日本の怪談は恐怖でなく不安を楽しむもの。そういうのをうまく取り入れている」と独自のテイストについても詳しく解説。

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 シリーズのなかでは、ワンが自らメガホンを取った1作目『死霊館』(2013)が好きだといい、「明るいところでゾッとするシーンが入っていて、そういうところが僕は好き。観客は(恐怖の対象が)わかっているけど登場人物はわかっていないという、ヒッチコック的な手法も入っていて面白い」と感服。

 また、最新作となる『死霊館のシスター』については「時系列的には一番古い内容になっているけど、今までの『死霊館』で抑えていた部分、それを完全に取っ払ってやっている。ホラーの大盛り劇場のような感じ」と解説。「理屈はいいんだ、食えみたいなのがいい。キャンプファイヤーにガソリンを投げ込んだような面白さを持った作品」と称賛した。

 一方、本作に合わせたキュートなへそ出しシスターコスプレで登場したの桃月は、「怖さを取っ払ってかわいさ重視で来ました」とあいさつ。「過去4作品は毎回新しい恐怖を与えてくれて大好きでした。今回は全然違う作品になっていて違う面白さがあると思います」と作品の魅力を話していた。

 『死霊館のシスター』は、1952年のルーマニアの修道院を舞台に、全ての元凶である悪魔ヴァラクの恐怖を描いたシリーズのスピンオフ。この日は、『死霊館』とシリーズ2作目『死霊館 エンフィールド事件』、シリーズの別のスピンオフ『アナベル 死霊人形の誕生』が上映された。(取材・文:名鹿祥史)

映画『死霊館のシスター』は9月21日より新宿ピカデリーほか全国公開

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