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『超人ロック』声優・難波圭一、34年前の秘話を明かす

変わらぬ『超人ロック』人気に笑顔! 声優・難波圭一
変わらぬ『超人ロック』人気に笑顔! 声優・難波圭一

 ベテラン声優の難波圭一が6日、新宿ピカデリーで行われた映画『超人ロック』のブルーレイ発売記念トークイベント付上映会に出席、大勢のファンを前に、感激の表情を見せた。

 「超人ロック」は、1967年に漫画家・聖悠紀の手で第1作が誕生して以来、50年以上にわたり愛されてきたSFコミックの金字塔。数千年の時を生きる超能力者ロックを主人公に、様々な境遇に生きる人々の姿、人類が銀河系へと進出していく歴史を描き出す。この日は、シリーズ初のアニメ化作品である『超人ロック』(1984年)のブルーレイ化を記念し、11月6日(いいロックの日)に合わせた上映会を実施された。

 難波は、「こんばんは、人違いじゃありません。61(ロックじゅういち)になりました。今日は最後まで寝落ちすることなく最後まで楽しみたいと思います」とジョークを交えてあいさつ。この日のチケットは完売で、会場には、往年のファンを中心に、初めて「超人ロック」に触れる若いファンなど、大勢の観客が来場。難波も「平日の夜にもかかわらずこんなに多くの方に来ていただいて、しあわせです」としみじみ付け加えた。

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当時のパンフレットを読み返す

 本作は、難波にとって声優デビュー作となる。故・野沢那智主宰の劇団薔薇座に所属していた難波にとっては、ニューヨークでミュージカルを勉強したいという思いから貯金をしていたころで「受かるとは思っていなかった」オーディションに合格。野沢から「ニューヨークはいつでも行ける。でもこういうチャンスは二度とないから、全身全霊でやってもらいたい」と激励されたことで、ロック役をやってみようと決意したという。

 ロック役については、「最初から大きな役で、永遠に生き続ける少年をやったせいか、この後、かなり死ぬ役が多くなったなという気がしています」と感じているそう。「タッチ」で難波が演じた、上杉和也役をふまえた司会者が「双子とかもそうですか」と指摘すると、難波は「あえて言いませんが」と笑いながら返答。その姿に、会場は大いに沸いた。

 くしくも1984年の初日舞台あいさつは、この日の会場となった、シネコンに改築する前の新宿ピカデリーで行われたという。「今日もここに立つ前に、松竹の方が『出番です』と呼んでくださった。(1984年)当時も松竹の社員さんが『これから声優さんが出ます』とキューを出してくれたんですが、それが(声優の)小杉十郎太。その翌年に『機動戦士Zガンダム』で声優として再会することになって。不思議な縁だと思います」と意外なつながりを明かすと、「えー!」と驚きの声が上がる。

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 そしてしみじみと「超人ロックは大きかったですね」と語った難波は、「超人ロックが生まれて51年になりました。今も聖悠紀先生の手によって、新しいロックが毎日のように生まれています。今日、皆さんに観ていただいたロックは、34年前に生まれたロックですが、新しいロックを観てみたいなという思いが密かにあります。今ならどんなアニメになるのか、ハリウッドならどんな実写になるのか。そしてその時に日本語になるなら、どこかで自分も出てみたいなと思っています。どうかこれからもよろしくお願いします」と観客に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

映画『超人ロック』ブルーレイは発売中(価格:4,700円+税)

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