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岡田将生、時任三郎に「怖かった」と言われ絶句

絶句する岡田将生
絶句する岡田将生

 俳優の岡田将生が23日、イオンシネマ板橋で主演映画『家族のはなし』(公開中)の初日舞台あいさつを行い、父親役で共演した時任三郎から「撮影中は怖かった」と告白され、思わず絶句した。舞台あいさつには成海璃子金子大地財前直見、原作者の鉄拳山本剛義監督も参加した。

勤労感謝の日!両親役の時任&財前に花束を渡す岡田将生【写真】

 パラパラ漫画アーティストとしても高い評価を受けるお笑い芸人・鉄拳が、2013年に発表したパラパラ漫画を実写映画化した本作。自分の進むべき道を見失った青年が、親元を離れてさまざまな挫折を重ねるうちに、家族の温かさを再発見するさまを描き出す感動作だ。岡田も「見終わった後は家族に電話したくなるような映画ですし、クランクアップした時は、自分も家族に会いたいなと思った。その気持ちが伝わるといいな」と自負する。

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 岡田が演じたのは、人生がうまくいかずに、常にいらだっている青年・拓也。そんな息子を、リンゴ農園を営む父(時任)は温かく見守るが、拓也は反発ばかりしてしまう。「いろんな家族のあり方がありますが、(時任が)無償の愛をくれるので、家に帰りたくなる。でもお芝居では温かい気持ちと怒りをぶつけないといけない。やすらぎと怒りの、絶妙なところでいかせていただきました」と岡田は言う。

 岡田の芝居を真っ向から受け止めた時任は「怖かったです」と振り返ったが、岡田は役ではなく、自身に向けた言葉だと思い、しばし絶句。すかさず時任は「本人じゃなくて(役の上で)。迫真の演技だったから。でもそのおかげで、ナチュラルな反応を作ることができた。感謝しています」とフォロー。安心した顔を見せた岡田は「久々に絶句しました。顔が止まってしまいました」と続けて笑いを誘った。

 鉄拳は「皆さんがよく出てくれたなと感謝しています。スタッフの皆さんにも、映画を作ってくれて感謝しています」と切り出すと、「何がうれしかったって、親父に映画ができましたと言ってポスターを見せたら、喜んでくれて。ポスターを手に近所にあいさつにまわってくれた。親孝行ができたなと。感謝の気持ちでいっぱいです」と感激の表情。

 さらに映画の感想を求められると「映画の方がいいなと思いました。映画のストーリーはずるいですよね。キャストもカッコいいし、美人も多い。いろんなサイドストーリーもあるし。僕のパラパラ漫画はシンプルな話なんで。いい話に仕上がっているなと思いました」と気にいった様子だった。(取材・文:壬生智裕)

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