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『ジョー・ブラックをよろしく』から20年…美しいブラピ映画5選

『ジョー・ブラックをよろしく』より
『ジョー・ブラックをよろしく』より - Photo by UniversalGetty Images

 『ジョー・ブラックをよろしく』の日本公開日(1998年12月19日)から早20年、イケメン俳優からアカデミー賞候補になる実力派へと成長を遂げたブラッド・ピット。プライベートではジュリエット・ルイスグウィネス・パルトローら数々の女優と浮名を流し、ジェニファー・アニストンアンジェリーナ・ジョリーと結婚&破局。現在55歳。人生の酸いも甘いもかみわけたブラピの、最も美しかった頃を堪能できる5本をピックアップしてみました。(編集部・石井百合子)

【写真】ブラピが最も美しかった頃

思わずついていきそうになる死神『ジョー・ブラックをよろしく』(1998)

 「美しいブラピ」と言えば真っ先にこの作品を思い浮かべる人も少なくないのでは。演じたのは死神。アンソニー・ホプキンス演じる死期が近い初老の富豪パリッシュの前に現れ、人間界を案内してもらう代わりに見返りとして、少しの命の猶予を与えるという役どころ。パリッシュの娘スーザン(クレア・フォーラニ)がコーヒーショップで運命の恋に落ちた青年の命、肉体を奪い、この世に舞い降りる。

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ジョー・ブラックをよろしく
Photo by Liaison GettyImages

 気取らない会話でたちまちスーザンをとりこにしたザ・好青年と、人知を超えた力を司る死神、2つのキャラクターの演じ分けが見事。また、死神が人間界で体験するカルチャー・ギャップも楽しく、高級料理よりもピーナッツバターが好物だったり(スプーンをペロペロ舐める様子がかわいい)、まさかの恋に落ちてしまったり。スーザンとの初めてのキス、初体験では少年のようにうぶで、死神らしからぬ言動の数々でクスリとさせる。死神が恋する相手とあって、スーザンにふんしたクレア・フォーラニの美貌はまばゆいほどで、大団円を迎えるパリッシュの誕生日パーティーでは、タキシードをまとったブラックが彼女の手にキス。はかなげで甘美な名シーンとなっている。

 監督は、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992)でアル・パチーノにアカデミー賞をもたらしたマーティン・ブレスト

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ブラピはやっぱり弟キャラが似合う!『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)

 俳優ロバート・レッドフォードの長編監督3作目で、1920年代のモンタナを舞台にした兄弟の物語。厳格な牧師の父の血を継いだのか、兄ノーマン(クレイグ・シェイファー)は教授職のオファーを受けるエリートへと成長。ブラピは問題児の弟ポールにふんしている。堅実なノーマンとは対照的に、ポールは直情型で危なっかしいが、人から愛される性格。先住民の恋人が侮辱されれば相手に食ってかかって留置所に入れられ、莫大な借金をつくってもポーカーをやめられない。そんな刹那的な生きざまが魅力的でもあり、ブラピには弟キャラがよく似合う。

リバー・ランズ・スルー・イット
Photo by John KellyGetty Images

 モンタナの自然を捉えた撮影が素晴らしく、撮影監督のフィリップ・ルースロがアカデミー賞撮影賞を獲得しているが、最も目を引くのは幼いころから父と兄弟をつないでいるフライ・フィッシングのシーン。父親のセリフに「あの子は美しかった」とあるように、きらきらと輝く川面を背景に屈託のない笑顔を浮かべるポールは人間離れした美しさ。ブラピは約10年後、レッドフォードと『スパイ・ゲーム』でCIA工作員の師弟関係として共演している。ちなみに、兄ノーマンの子供時代を演じているのはジョセフ・ゴードン=レヴィット(かわいい!)。

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トム・クルーズとのBL的関係に萌える『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)

リバー・ランズ・スルー・イット
Photo by John KellyGetty Images

 ブラピがトム・クルーズ、子役だったキルステン・ダンストとともに不老不死のヴァンパイアにふんした名作。減量を経てサディスティックなヴァンパイア・レスタト役に臨み、原作者アン・ライスの反対を撤回させたと言われるトムの名演もさることながら、映画の語り部であり実質的な主役とも言えるヴァンパイア、ルイ役のブラピがはまり役。人間を“狩る”ことに貪欲なレスタトと違って、人の命を奪うことに逡巡しヴァンパイアとしての宿命に苦悩する、憂いを帯びた哀しげな雰囲気が魅力的だ。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
Warner Brothers / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ブラピが演じたルイは妻子を亡くし絶望し、自暴自棄になっていたところをレスタトによってヴァンパイアに変えられたという設定。ルイが血を奪ったクローディア(キルステン)とレスタトの三角関係が軸になっており、レスタトとのBL的な愛憎関係が見もの。監督は、『狼の血族』『クライング・ゲーム』などの名匠ニール・ジョーダン

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馬を駆る勇姿だけで一見の価値あり『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994)

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
Photo by Francois DuhamelSygma via Getty Images

 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』に続いてロン毛のブラピが魅力的な本作。モンタナの牧場で暮らすトリスタン(ブラピ)と、戦死した弟の婚約者スザンナ(ジュリア・オーモンド)との愛、彼女を巡る兄との確執を描いたドラマで、後に『ジョー・ブラックをよろしく』で再共演するアンソニー・ホプキンスと父子にふんしている。戦地で弟を救えなかったことがトラウマとなり、スザンナに愛されながらも彼女と向き合うことができず、贖罪の旅に出る男の心の移ろいを演じ切って見せた。金髪の長髪をなびかせ、馬を駆るブラピが印象的で、この勇姿だけで一見の価値あり。

女性を惑わすヒッチハイカー役で注目浴びる『テルマ&ルイーズ』(1991)

レジェンド・オブ・フォール
Photo by Liaison GettyImages

 ブラピが脚光を浴びるきっかけとなった、巨匠リドリー・スコット監督によるロードムービー。偶発的な事故から奇妙な絆で結ばれていく主婦テルマ(ジーナ・デイビス)と、独身のウエイトレス・ルイーズ(スーザン・サランドン)の逃避行を描く物語で、ブラピは2人の金を持ち逃げするヒッチハイカー、J.D.役に。ベッドでテルマに甘くささやきかける姿がとにかくキュートで、マイケル・マドセンハーヴェイ・カイテルらそうそうたる顔ぶれの中で強烈なインパクトを放っている。

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