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ハリウッド版『AKIRA』に進展 年内撮影開始の可能性も

まだまだハリウッド版は進行中? アニメ『AKIRA』
まだまだハリウッド版は進行中? アニメ『AKIRA』 - Streamline Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 大友克洋の人気作品『AKIRA』ハリウッド実写版に進展があったようだ。Deadlineほか各メディアによると、アメリカ・カルフォルニア州における本作の撮影にあたり、同州と現地フィルムコミッションが、税額控除プログラムの一環として、1,850万ドル(約20億円)の控除を割り当てることを発表したという。

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 このプロジェクトは、映画撮影による雇用創出や経済効果を期待するもので、『AKIRA』は71日間の撮影期間中に、9,200万ドル(約101億円)を支出し、4,300万ドル(約47億円)の賃金を生み出す見込み。米ワーナーで実製作財務部門の副代表を務めるラヴィ・メータは、『AKIRA』をカリフォルニア州で撮影できることに、歓迎の声明を寄せている。(1ドル100円計算)
 
 Varietyによれば、実際に控除を受けるには、180日以内に制作を始める必要があるといい、年内にも撮影がスタートする可能性がある。だが、『AKIRA』ハリウッド版は、これまで幾度も製作中止や監督交代が報じられてきた。また控除を受けることが決まっても実際に撮影されない作品もあるといい、先行きは不明。とはいえ、実写版の企画が今も進行中であることは確かだ。

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 「AKIRA」は第三次世界大戦による新型爆弾の投下から復興しつつある2019年のネオ東京が舞台の大ヒットコミック。1988年に原作者である大友自身の手でアニメーション映画化され、伝説の作品として世界中のファンを魅了し続けている。ハリウッド版は、プロデューサーを務めるレオナルド・ディカプリオと米ワーナー・ブラザースが長年にわたって企画しており、Deadlineでは、数年前に交渉中と報じられた『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督がメガホンを取るとしている。

 これまで『ザ・ウォーカー』のアルバート・ヒューズや『エスター』のジャウマ・コレット=セラなどが監督に就任しては降板。主演候補としてブラッド・ピットキアヌ・リーヴスの名がささやかれ、ついには『トロン・レガシー』のギャレット・ヘドランドを主演にすえ、ヘレナ・ボナム=カーター渡辺謙出演で撮影開始と報じられたこともあったが立ち消えに。予想より大幅に予算が上回り、撮影予定だったバンクーバーの同社オフィスが閉鎖されるなど、頓挫する可能性が高いと言われていた。2017年の時点で、出版元の講談社は「映画『AKIRA』は製作進行中である」としている。(編集部・入倉功一)

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