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浅田美代子、樹木希林さんを思い感極まり涙…

主演映画『エリカ38』舞台挨拶で、亡き樹木希林さんを想って涙した浅田美代子
主演映画『エリカ38』舞台挨拶で、亡き樹木希林さんを想って涙した浅田美代子

 女優の浅田美代子が24日、都内で行われた映画『エリカ38』(6月7日公開)特別試写会の舞台あいさつに登壇。本作を企画した亡き樹木希林さんを思い、「わたしの身に余るほどの、このようなギフトを与えてくださった樹木希林さんに本当に感謝しています」と感極まって涙した。

【動画】映画『エリカ38』予告編

 本作は、昨年9月15日に75歳で死去した樹木さんが企画した、実際の事件をモチーフにしたドラマ。60歳を過ぎてなお色香と話術で人を惑わせ金を不当に得る女・エリカを描く物語で、浅田が主人公のエリカを、樹木さんはエリカの母を演じている。

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エリカ38
左から菜 葉 菜、木内みどり、浅田美代子、山崎静代、佐伯日菜子

 満席の会場を見渡す浅田は「本当にうれしい」と感激すると、「去年の2月に撮影をして、(公開が)迫ってきたなぁという感じでドキドキしています」と、映画の公開を間近にした現在の心境を吐露。樹木さんはキャスティングや役作りなど、細かく指導してくれたそうで、「病床でも『どうなってるの? 美代ちゃん』と最後まで考えていてくれて、うれしかった」と回顧し、映像を確認した樹木さんから「冗談っぽく『下手くそ~』と言われました」と笑う場面も。一方で、「(この場に)一緒にいられないのがちょっと寂しい」と切ない表情ものぞかせた。

 また、モデルとなった女性とプロポーションが違う浅田は、「浅田さんのエリカでいいと言われたので、だったら自分の服の方がきちんとできるし、古~いミニスカートとかを出してやりました」と衣装は自前だったことを報告。その行動の裏には、「扮装から役は成り立つという希林さんの考え」があったことも打ち明けた。

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 最後に締めのあいさつを求められた浅田は、涙ながらにコメント。「たくさんの人に観ていただきたい。それが希林さんが一番喜んでくれるんじゃないかな」と故人に思いを馳せ、「急に感極まっちゃって、すみません……」と頭を下げた。

 この日は、共演の木内みどり山崎静代菜 葉 菜佐伯日菜子も来場したほか、舞台袖に控えていた奥山和由プロデューサーも急きょ登場。奥山プロデューサーは「女の本性というテーマ(の本作でエリカ役)を、浅田さんが凄まじい演技でやりきってくれた」と浅田を称えると、「最後の面会のシーンは希林さんがすごくこだわった」と裏話も披露。続けて、「希林さん、厳しかったよね。せりふが詰まって(監督が)『もう一度』と言ったりすると、『そのままでいいじゃない』と横でずっと怒っていたよね」と暴露。しかし、その人柄は「厳しくて優しい」そうで、浅田もそんな樹木さんとの日々を思い返し、「幸せ者です」と喜びを噛みしめていた。(取材:錦怜那)

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