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2019年下半期、注目のアニメ映画はこれだ!

『天気の子』は7月19日公開
『天気の子』は7月19日公開 - (C)2019「天気の子」製作委員会

 2019年の上半期は人気シリーズの『映画ドラえもん のび太の月面探査記』と『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』がそれぞれ大ヒットを記録、渡辺歩監督の『海獣の子供』、今石洋之監督の『プロメア』などが話題となったアニメ映画。下半期も続々と注目作、話題作が公開される予定だ。

映像美すご!『天気の子』スペシャル予報

 夏休みシーズンは特に話題作が集中している。まずは7月12日公開の『トイ・ストーリー4』。これまでに全世界で20億ドル近くを稼いだメガヒットシリーズの9年ぶりの続編となる。元の持ち主のアンディから幼稚園児の少女ボニーの手に渡ったおもちゃたち、ウッディ、バズ・ライトイヤーなどお馴染みのキャラクターが大活躍。『トイ・ストーリー3』でシリーズが完結したと思っていた観客をも驚かせるような感動的なストーリーが描かれる。

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 7月19日には、日本映画歴代2位の興行収入250億円を記録した『君の名は。』の新海誠監督による最新作『天気の子』が封切られる。公開まで試写会を一切行わないという異例のプロモーションが取られているが、天候の調和が狂っていく時代の東京を舞台にボーイ・ミーツ・ガールを基調としたファンタジックな物語が展開するようだ。企画・プロデュースの川村元気、音楽のRADWIMPSという前作の座組もそのまま。再び社会現象を巻き起こすようなヒットとなるか。

 8月2日に公開されるのは、山崎貴が総監督と脚本を務める『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。国民的大ヒットゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズとしては初の3DCGアニメ映画で、1992年発売の「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」をベースにしたストーリーとなる。『STAND BY ME ドラえもん』で同じく国民的キャラクターを3DCGアニメ化して大ヒットに導いた山崎貴だけに期待大だ。

ONE PIECE STAMPEDE
(C) 尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会

 さらに翌週の8月9日には、国民的コミックの劇場アニメ最新作『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』が控える。原作者の尾田栄一郎が監修として参加、原作キャラクターの衣装やオリジナルキャラクターのデザインを担当。尾田が全面参加したシリーズ第10作『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』より画作りもストーリーもパワーアップし、「海賊万博」に集結した海賊たちによるお宝争奪戦を描くとあって今回もド派手な作品になると予想される。監督は「スマイルプリキュア!」でシリーズディレクターを務めた大塚隆史

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 夏休み終盤の8月23日には『二ノ国』が公開。「レイトン教授」シリーズや「妖怪ウォッチ」シリーズなどを大ヒットさせたレベルファイブがスタジオジブリと組んで制作したRPGゲームをアニメ映画化したもので、長年にわたってスタジオジブリの高畑勲作品を支えてきた百瀬義行が監督、宮崎駿作品で知られる久石譲が音楽を手がける。主人公たちの設定を一新した完全オリジナルストーリーで、現代と異世界「二ノ国」を股にかけた冒険が描かれる。

 9月20日公開の『HELLO WORLD』は「ソードアート・オンライン」シリーズの伊藤智彦監督とSF作家の野崎まどによるオリジナル作品。オーソドックスな青春ものに見えるが、「この物語(セカイ)は、ラスト1秒でひっくり返るーー」というキャッチフレーズが示すように、一筋縄ではいかない作品だろう。キャラクターデザインは「けいおん !」などの堀口悠紀子、アニメ制作は『楽園追放 -Expelled from Paradise-』を手がけたグラフィニカが担当している。

 『空の青さを知る人よ』は10月11日公開。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」と『心が叫びたがってるんだ。』(2015)でチームを組んだ監督の長井龍雪、脚本の岡田麿里、キャラクターデザインと総作画監督の田中将賀が再結集。過去と現在が交錯する、せつなくて不思議な恋物語が繰り広げられる。秋が似合う作品になりそうだ。

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アナと雪の女王
Disney / Photofest / ゲッティ イメージズ

 社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなった『アナと雪の女王』(2013)の待望の続編、『アナと雪の女王2』は11月22日公開。エルサが持つ魔法の秘密をめぐり、エルサとアナの姉妹が冒険を繰り広げる。予告編を見る限り、前作と比べてダークな色合いが強い作品になりそうだ。

 2019年の年末を飾るのは、12月20日に公開される片渕須直監督『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。2016年に公開され、600日以上にも及ぶ超ロングランヒットとなった『この世界の片隅に』に30分近くの新規場面を加えたもので、「完全版」ではなく「もうひとつの映画」として制作されるという。

 こうして見ると、2019年の下半期は2000年代から2010年代にかけての大ヒット作や話題作の続編、あるいはそれらの監督の最新作がギュッと詰まった総決算のような半年間になりそうだ。

 個人的には、守りに入らずかなり攻めた内容だと噂の『天気の子』に注目したい。大ヒット作の次作という縛りから逃れ、新海誠監督のやりたいことを貫くことができれば、観る者の心に何かが残る作品になるのではないだろうか。人気の俳優を声優として揃えた作品が多い中、知る人ぞ知る存在だった醍醐虎汰朗とほとんど無名の森七菜をメインにキャスティングした意欲も買いたい。(大山くまお)

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