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岩田剛典「岩ちゃん」声援減少に手応え!

岩田剛典
岩田剛典

 EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとして不動の人気を誇る岩田剛典。一方で、精力的に俳優活動も行い、近年では作家性の強い映画監督とタッグを組むことも多く、最新作『AI崩壊』(公開中)でも、いま最も注目度の高いといっても過言ではない入江悠監督のもと、非常に重要な立ち位置の役柄で作品に参加している。岩田自身「自分のパブリックイメージのまま俳優業を続けても本当の意味での役者になれない」と不退転の覚悟で臨む俳優業への思いを語った。

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 本作は、日本テレビ、ワーナーブラザース映画らが製作を務めるビッグプロジェクトにして、入江監督のオリジナル脚本作品。岩田は、警察庁警備局理事管・桜庭誠役を務める。作品のなかで、非常に重要な役割を果たすが「とにかく入江監督を含め製作陣の方々の『邦画界に一石を投じるんだ』という燃えたぎった思いに負けないぐらいの熱量で挑まないと太刀打ちできない現場でした」と相当な気合で作品に臨んだ。

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 この言葉通り、近未来を舞台にしたサスペンス作品であるにもかかわらず、CGに頼ることなく、日本全国でロケが行われた本作。岩田自身も、クライマックスシーンで行われたほぼ一連での撮影は「プレッシャーに押しつぶされそうになった」というほど緊張感の連続だったという。

岩田剛典
(C) 2019映画「AI崩壊」製作委員会

 それでも岩田は「作品に関わった全員の思いが乗った映画のパーツになれたことがなによりも嬉しいし光栄です」と笑顔を見せると「もっと前だったら、この役も引き受けられるかわからなかったし、皆さんに追いついていける自信もなかったと思う」と吐露する。

 確かにここ数年、岩田が出演した『去年の冬、きみと別れ』『Vision』『町田くんの世界』など、いわゆる強い作家性を持った映画監督との上質な作品への出演が目立つ。自身も「本当にありがたいことに、素敵な出会いに恵まれています」と感謝する。そこには、俳優業に向き合ううえで、岩田なりの覚悟があるというのだ。

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 「アーティストをやっている立場もあり、どうしてもそのパブリックイメージが先行してしまうことは否めないと思うんです。でも、その先入観から脱することで、お芝居の幅や、声をかけていただける作品の幅が広がっていく気がします。だからこそ自分自身も、いろいろな役柄や監督の作品に出演したいですし、どんな役でも積極的に挑戦していきたい」

 実際、瀧本智行監督(『去年の冬、きみと別れ』)、河瀬直美監督(『Vision』)、石井裕也監督(『町田くんの世界』)ら作風も演出方法もガラリと違う監督のもと、難役に挑む岩田の姿がそこにはあった。「以前は大きな夢を語っていた時期もありましたが、結局は目の前のことを一つ一つ地道にやっていくしかない。その意味で、少しずつでも、自分が魅力的だなと思える方々とご一緒できている近年は非常に意義深いと思います」と充実感をにじませる。

 こうした積み重ねが、確実に変化に繋がっている実感を得る瞬間もあるという。応援してくれるファンの声援は大きな力になっているというが、「映画の舞台あいさつなどで、以前は“岩ちゃん”というプラカードが結構あったのですが、最近は減っているんです」と俳優業という部分に関しては、芝居での評価で勝負したいという思いが強い。

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岩田剛典
(C) 2019映画「AI崩壊」製作委員会

 「少しずつですが、自分が俳優業に向き合ってきた思いが、そういう形で伝わってきているのかなと実感できるのは嬉しいです。この作品も、これまでの自分とは違った面が見せられるのかも……という気持ちがあります。大きなターニングポイントになり得る作品に出会えた」

 こうした思いに駆られるのは、やはり作品を共にした仲間たちの思いが強いからだと岩田は力説する。「初号試写のあと打ち上げがあったのですが、その席で(主演を務める)大沢(たかお)さんが『この作品に関わったすべての人が、なにかしら持ち帰って、自分にとってプラスになり次に繋がる作品であるべきだ』と話していたんです。その言葉を聞いて、なんてすてきな座長なんだと感じました。宣伝活動も先陣を切って盛り上げくださるし、みんなの先にことまで考えてくれる細やかさも、人としてとてもすごい方だなと……尊敬です」

 作り手の熱意や雰囲気というのは、フィルムに映し出されるものだ。本作には、入江監督をはじめ、多くのスタッフ、そして岩田や大沢らキャストの熱量が隅々にちりばめられている。岩田は「宣伝文句みたいですが、決して観て損はさせない映画になっています」と語っていたが、大スクリーン、大音量でその“熱”を堪能したいと思わせてくれる作品に仕上がっている。(取材・文・撮影:磯部正和)

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