ADVERTISEMENT

『ヒックとドラゴン』トゥースがあんなにも生き生きしている理由!監督が明かす

かわいいよトゥース
かわいいよトゥース - (C) 2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

 映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(公開中)のディーン・デュボア監督が来日時にインタビューに応じ、ドラゴンたちにまつわる秘話を明かした。

【動画】かわいすぎ!トゥースの求愛ダンス

 バイキングの少年ヒックとドラゴン・トゥースの友情を描いたアニメーション映画シリーズ第3弾にして、完結編となる本作。シリーズの大きな魅力の一つといえるのが、生き生きと動き回るトゥースの姿だ。トゥースは誰もが恐れる最強のドラゴン「ナイト・フューリー」で最初は怖い目をしていたが、ヒックと友情を深めるにつれてさまざまな表情を見せるようになっていった。

ADVERTISEMENT

 そしてヒックがスクリーンの前面で何かに取り組んでいるその後ろでも、トゥースはトゥースで自分のことを生き生きとやっている。この点はデュボア監督のこだわりだったといい、監督は「僕たちはこのシリーズにおいて、トゥースが最も表情豊かで、複雑なドラゴンだということを理解していた。だから彼が持っているユーモアや、ドラゴンたちのリーダーとしての責任感を見せられる機会は見逃さなかった」と熱く語る。

 「彼がスクリーンのどこに居たって、僕たちは『彼はどのように感じているのか』『どのようにコミュニケーションを取っているのか』ということについて考えていたんだ。彼を主演の一人にするためにね。このシリーズはヒックがバイキングの賢いリーダーになるまでの旅でもあるけど、トゥースが自分の運命を見つける旅でもあるから、そのどちらにも同じ比重を置いているんだ」

ヒックとドラゴン 聖地への冒険
“幻の聖地”にはドラゴンが6万5,000匹以上も!

 本作でヒックたちはドラゴンの“幻の聖地”に足を踏み入れることになり、第1弾では一つのショットに8匹しか登場しなかったドラゴンが、今回は最大6万5,000匹以上もひしめき合う。「ドラゴンの数は映画が進むにつれて何倍にもなっていったから、大変だった(笑)。でもテクノロジーが進化したから、ついに僕たちは望むだけ何匹でもドラゴンをスクリーンに配置できるようになったんだ。ドラゴンが古くから住む世界を見せる必要があったから、そこをいろんな種類のドラゴンでいっぱいにしないといけなかった」

ADVERTISEMENT

 「もちろんいろんなタイプのドラゴンを描くのは楽しい。でもアニメーションのモデルを作るのは時間もお金もかかる」というデュボア監督は、“幻の聖地”を無数の種類のドラゴンで埋め尽くすのに裏技を使った。「僕たちは、異なる頭、異なる体、異なるしっぽ、異なる翼で、さまざまな組み合わせのドラゴンを作るシステムを使った。カラーパターンも変えられる。それで何百という異なるドラゴンがいるように見せたんだ。だから実際には、バックグラウンドに出てくるドラゴンに関して言えば、3~4の元となるモデルがいるだけなんだ。だけど6万5,000匹が一匹一匹違う動きをするのは、本当に圧巻だよ」

ヒックとドラゴン 聖地への冒険
野性味も魅力のライト・フューリー

 本作でトゥースの運命を決定づけるのは、真っ白なことを別にすれば自分そっくりなメスのドラゴン、ライト・フューリーとの出会いだ。「魔法みたいにしたくはなかったけど、驚くべき能力を与えたかった」というデュボア監督は、彼女に空中で姿を消す力を与えている。「口から炎の塊のようなものを放って、その中を飛ぶことで肌の温度を上げて鏡のようになり、周囲の環境を映して消えたように見えるんだ。肌が冷えると、また姿が見えるようになるんだよ」

ADVERTISEMENT

 そんな神秘的なライト・フューリーの気を引こうと、トゥースが求愛のダンスをするさまはほほ笑ましい。デュボア監督は「トゥースは彼の種族の唯一の生き残りで人間と生きてきたから、ドラゴンの慣習というものを知らない。それなのにとても野性的で、人間に強い警戒心を持っているメスのドラゴンに感銘を与えようとするんだ。この組み合わせはユーモアを生むと思った」と笑う。

 そしてこのシークエンスは、第1弾でヒックとトゥースが初めて心を通わせる“禁じられた友情”のシークエンスと対になるように設計されている。「どちらも舞台は岸辺で、ジョン・パウエルの美しい音楽が流れ、ダンスのようなものがある。そしてセリフがない。それでもヒックとトゥースは仲良くなり、そして今回はトゥースとライト・フューリーが仲良くなる。ライト・フューリーがトゥースの描いた絵の線を踏んだ時、トゥースは前にヒックにしたようにうなり声を上げるんだけど、今回はライト・フューリーにうなり返えされちゃうんだ(笑)」

 トゥースらしさが詰まったユーモラスなシークエンスだが、第3弾を見届けたらぜひ第1弾の“禁じられた友情”のシークエンスを見直してみてほしい。ほかにも本作との重要なリンクがあり、涙なしでは観られないはずだ。(編集部・市川遥)

映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は公開中

映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』本編シーン » 動画の詳細
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT