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札幌・シアターキノ6月1日再開 ミニシアター・エイド基金の支援に感謝

劇場外観
劇場外観

 札幌市の映画館「シアターキノ」が6月1日より営業を再開する。上映作品は『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』『シェイクスピアの庭』『最高の花婿 アンコール』『最高の花婿』『ディリリとパリの時間旅行』『プリズン・サークル』『恐竜が教えてくれたこと』『パターソン』『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』『白い暴動』など。

 4月20日より新型コロナウイルス感染対策のため、緊急事態宣言を受けて休館していた同映画館は再開にあたり「今スタッフともども準備に追われています。心配事は色々あるけれど映画館に映画が帰ってくる、それだけで十分嬉しいです。お客様と一緒に共有できる時間を楽しみたいと思います」と喜びのコメント。また深田晃司監督、濱口竜介監督らが立ち上げ、3億3,102万5,487円(支援者数2万9,926人)を集めたクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」の支援者に感謝の気持ちを述べている。

 「多くの賛同人の方がおっしゃっていただきましたように、日本のミニシアター文化は世界の多様な作品を上映し届けている、世界に誇れる屈指の文化活動です。5月中旬より全国のミニシアターが順番に上映活動を再開させていますが、再開しても以前のように観客の皆様がすぐに戻って来られる状況ではないことは予想でき、当分の間は厳しい状況が続くかと思いますが、皆様のご支援に勇気づけられて、私たちシアターキノも経費を押さえても、魅力ある世界の作品を一生懸命上映していくように努力いたしますので、これからもシアターキノ並びに全国のミニシアターのご支援を何卒よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました」

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 再開後は興行場法によって定められた換気を行い、各回上映開始後、入口やトイレドアや手すりなどを消毒し、入場整理券も使用ごとに除菌のために拭くなど感染予防対策を徹底。スタッフはマスク・手袋を着用し、毎日検温などの体調管理を行う。

 1/2定員制のため定員になり次第、当日券の発売及び前売り券と入場整理番号の交換を終了。受付カウンターには飛沫感染を防ぐための仕切りを設置し、つり銭の手渡しは禁止。カウンター前ではソーシャル・ディスタンスを確保するための印をつけている。来場者はマスク着用が必須で、着用していない場合は、受付でマスク(70円)を購入する必要がある。なお、2020年度KINO会員については募集締め切りを9月30日まで、利用期間を2021年5月31日まで延長する。

 1998年4月24日にオ-プンした「シアターキノ」。市民出資によるNPO型の市民映画館で、A館とB館の2スクリ-ンを有し、それぞれ63席、100席。移転前は29席の小さな映画館だった(1992年7月4日オ-プン)。2004年9月には北海道に豊かな映画映像文化の環境を作っていくため、シアターキノを中心に映像やまちづくり関係者23名で「NPO法人コミュニティシネマ札幌」を設立。全国のコミュニティシネマや東京のコミュニティシネマセンターと連携し、非劇場用の芸術文化作品の上映と公共上映の推進、子供たちへの映像教育や社会人向けの映画講座、地域への映像による社会貢献、北海道の各地(特に映画館のない町)でのコミュニティ上映への協力とコーディネイトなどの活動を行ってきた。(編集部・石井百合子)

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