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コロナ禍で本国公開延期 ブラジル映画『ぶあいそうな手紙』監督が日本へメッセージ

新型コロナウイルス拡大の影響により日本で一番早く公開された『ぶあいそうな手紙』
新型コロナウイルス拡大の影響により日本で一番早く公開された『ぶあいそうな手紙』 - (C) CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019

 新型コロナウイルスの影響により、本国ブラジルでの公開が延期となっている映画『ぶあいそうな手紙』を監督したアナ・ルイーザ・アゼヴェードが、テキストとビデオを通じて、同作が上映されている日本の観客へメッセージを送った。

『ぶあいそうな手紙』監督からメッセージ

 本作は、ブラジル南部の街ポルトアレグレを舞台に、視力をほとんど失った老人と、彼のために手紙の代読と代筆をする女性の交流を描く人間ドラマ。46年前に隣国ウルグアイから移り住んできた老人エルネスト(ホルヘ・ボラーニ)のもとに、ウルグアイ時代の友人の妻から手紙が届く。老齢で目がほとんど見えないエルネストは、偶然知り合った23歳のブラジル人女性ビア(ガブリエラ・ポエステル)に手紙の代読と代筆を依頼することに。世代を越えた交流を通じて2人の人生が変わっていく様を、温かなタッチで描き出す。

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 アゼヴェード監督は現在、映画の舞台となったポルトアグレにある自宅で、外出自粛生活を送っている。ブラジルでは4月2日に公開される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって延期。テキストメッセージで監督は「ブラジル公開もアメリカ公開も今はめどが立っていません。そんな中で、日本の映画館が再開し、この映画が公開されると聞いて、とても嬉しく思いました。世界のどこよりも早く日本で劇場公開されるのです」とつづった。

 監督は本作を通じて、観客に「あなたはどんな老いを生きたいのですか」を問いかけたかったという。「若い方には、まだまだ『老い』なんて先の話だと思うでしょう。けれど、『あなたは本当はどう生きたいのですか』という問いであればどうでしょう。映画の中でエルネストとビアは変わります。それは、それぞれの可能性の発見なのです」という監督。メッセージ動画では「皆さんが映画を気に入って下さるようブラジル南部から祈っています。映画館を出る時、幸福を感じる映画です」と呼びかけている。本作は7月18日に日本公開され、今後も全国で順次上映される。(編集部・入倉功一)

映画『ぶあいそうな手紙』はシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺、シネ・リーブル梅田、京都シネマほか全国順次公開中

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