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二宮和也&中野量太監督『浅田家!』ワルシャワ国際映画祭の最優秀アジア映画賞に喜び!

中野量太監督&二宮和也
中野量太監督&二宮和也 - (C) 2020「浅田家!」製作委員会

 二宮和也が主演を務める映画『浅田家!』(公開中)が、ポーランドで開催の第36回ワルシャワ国際映画祭の最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を獲得した。主演の二宮と中野量太監督による喜びのコメントも公開された。

【写真】二宮和也、妻夫木聡ら笑顔のキャスト陣!初日の舞台裏ショット

 本作は、写真家・浅田政志の写真集「浅田家」「アルバムのチカラ」を原案としたヒューマンドラマ。主人公の政志を二宮が演じ、共演には、妻夫木聡黒木華菅田将暉風吹ジュン平田満と豪華キャストが集結した。

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 10月9日~18日に開催の第36回ワルシャワ国際映画祭の国際コンペティション部門に出品にされていた本作。現地時間17日にワルシャワ市内の映画館マルチキノにて授賞式が行われ、最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を獲得した。ワルシャワ国際映画祭においての最優秀アジア映画賞は、邦画作品では初の受賞となる。

 本作のプレミア上映は、14日(現地時間)にマルチキノ(366席)で上映され、多くのシーンで笑いが起こっていたという。今回の授賞理由についてある審査委員は、「本作は、現在の混沌とした時代にこそ必要とされる希望に満ちた、非常に感動で楽しい作品でした。誰もが大きな心を持ち、純粋な夢を決して諦めない、ユニークなある家族の悲しみと喜びの描写が素晴らしく、わたしたちは最優秀アジア賞(NETPAC賞)を授与いたします」と述べている。

 二宮は、「まずは監督、受賞おめでとうございます! 朝起きて、『最優秀アジア賞を受賞しました』という知らせが深夜に来ていたことを知り、大変驚きました。人から人へ気持ちが伝わったことが嬉しいです。それだけでも嬉しいです」と喜び、中野監督は、「この映画が言葉の壁や国境も超えて海外の人にも受け入れられたということがとても嬉しいです。国際コンペティション部門に選ばれた理由も『この苦しい時代だからこそ、こういう映画が必要だ』というものだったのですが、受賞理由も同じだったと聞いて嬉しかったです」とコメントを寄せている。

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 ワルシャワ国際映画祭での邦画作品の受賞は、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007)のフリースピリットコンペティション部門の大賞受賞以来となる。なお、本作は、21日から開催の第25回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門にも正式招待されている。

 本作は、公開初週の週末観客動員で1位を記録。初日アンケートによると、作品の満足度は95.5%と高く、SNS上の口コミでも「涙がとまらなかった」「最後の一秒まで笑って泣けた」といった声が上がっている。(編集部・梅山富美子)

コメント全文

■二宮和也
まずは監督、受賞おめでとうございます! 朝起きて、「最優秀アジア賞を受賞しました」という知らせが深夜に来ていたことを知り、大変驚きました。人から人へ気持ちが伝わったことが嬉しいです。それだけでも嬉しいです。最初から賞を目的として、作品に参加したわけではありませんが、こういった映画祭があるからこそ、世界の人に観ていただく機会があり、世界中にある“家族というものの一つの形”を感じていただくことができたのかなと思います。賞をいただけたことはもちろん光栄ですが、映画を観たみなさんの感想で、たくさんの方が久しぶりに映画館に行ったきっかけが『浅田家!』だと言ってくれているのを知り、すごく嬉しかったです。いろいろな価値観の人が集まって一つのスクリーンで同じものを共有できる映画館という場所に人が戻ってきて、お客さんが「よかった」と言ってくれる作品を作れたことが何より素晴らしいと思います。

■中野量太監督
この映画が言葉の壁や国境も超えて海外の人にも受け入れられたということがとても嬉しいです。国際コンペティション部門に選ばれた理由も「この苦しい時代だからこそ、こういう映画が必要だ」というものだったのですが、受賞理由も同じだったと聞いて嬉しかったです。この映画は家族の話なので、世界共通だと思いました。東日本大震災のなかで苦難にぶつかっても、希望を見つけて乗り越え、前に進むという話なので、世界の方々にも理解をしていただけたんだと思います。日本の映画ファンの方々が、この作品で映画館に帰ってきてくれたというお話を聞いて、世界の映画ファンも帰ってきてくれるきっかけの映画になってくれたらいいなと。受賞理由を聞いて、もしかしたらそういう役目をもった作品なのかもと感じたので、いま、上映できていることが嬉しいです。

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