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「ゼンカイジャー」主演・駒木根葵汰、子供たちに夢や希望を与えたい

(C) 2021 テレビ朝日・東映AG・東映

 スーパー戦隊シリーズ第45作として3月7日より放送開始となる「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)の制作発表会見が15日、東映特撮 YouTube Official ほかにて配信され、主演を務める駒木根葵汰(こまぎねきいた)らが意気込みを語った。

【写真】二十歳の駒木根葵汰が主演!

 本作は、この世に存在する並行世界を消し去ろうと暗躍する悪の王朝「トジテンド」に立ち向かう機界戦隊ゼンカイジャーの活躍を描いた物語。主人公・五色田介人と4人の機械生命体が力を合わせて戦うストーリーとなる。

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 並行世界を発見した両親を持つ主人公・五色田介人を演じるのは、二十歳の駒木根。ステージに登壇し、「まずこういう状況で、制作発表の場に立つことができて本当にうれしく思います。苦しい中でもこうして皆さんと前に進めることは、本当にたくさんの方の支えがあってのことだと思っております。僕がすべきことは、この1年間、ひとりの人間を最善を尽くして演じきることだと思っております」と切り出した駒木根は、「僕が小さい頃にヒーローからもらった夢や希望を、僕がヒーローという立場になって、今の子供たちに与えられたらいいなと思っております。そのために、ここにいる皆さん、スタッフさん、キャストさんと一丸となって、全力全開で頑張っていきますので、1年間、応援よろしくお願いします」と決意を語った。

 だが、スーパー戦隊シリーズの主演を担うことにはプレッシャーもあり、自分自身でも「まだ理解できていない」状態だという。「本当に自分で大丈夫かなと不安がありました」と打ち明けるものの、「やるからには介人のキャッチフレーズの全力全開で頑張っていきたいと思います」と気合も十分の様子だ。

 駒木根演じる介人は、ジュラン、ガオーン、マジーヌ、ブルーンという個性豊かな4人の機械生命体とともに戦うことになるが、駒木根自身は「意外とそんなに違和感がない」という。「ただ一番困るのは、みんなの個性が強すぎること。僕がかすんでしまうんじゃないかと頭を抱えています」と笑ってみせた駒木根は、「でもみんな壁がないというか、優しくしてくれています。休憩時間もいろいろと話すし、僕はアクションをやったことがないのですが、みんなアクションのプロなので、戦い方や受け身を教えてくれます」と明かすなど、コミュニケーションも万全のようだ。

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 そして介人の祖母役として、榊原郁恵の出演も発表された。「介人のお母さんと言いたいところですが、おばあちゃん役でやってきました。戦隊初参加ですが、45作目ということで、すばらしい時に参加させていただきました」と語る榊原は、「みんなの憩いの場となる駄菓子屋のおばあちゃんですが、平和のために手が足りないようでしたらいつでも」とゼンカイジャーと一緒に戦う準備はできている様子。「郁恵さんがいると現場が和むんです。さすがヒロイン」と駒木根が語ると、榊原も「ありがとう、61歳のヒロインです」と笑顔で続けた。

 この日は主題歌をつるの剛士が、BGMを渡辺宙明大石憲一郎が担当することがあわせて発表された。渡辺は、「人造人間キカイダー」や、「秘密戦隊ゴレンジャー」などのスーパー戦隊シリーズ、宇宙刑事シリーズといった特撮作品、「マジンガーZ」「鋼鉄ジーグ」といったアニメ作品など数多くの音楽を手がけてきた御年95歳のレジェンド。

 この日は渡辺からのメッセージ動画も披露された。「渡辺宙明でございます。作曲家です。映画音楽をたくさん手がけました。その頃に『人造人間キカイダー』の仕事をいただきまして、その次に『マジンガーZ』をやり、アクションやアニメの専門家のようになって、今日に至っております」とあいさつした渡辺は、「この上ない幸福感を感じさせる音楽を、と注文されまして。それはうまくいってると思います。ボヤッと聞かないで、集中してBGMを聞いてくださることを希望いたします。全力全開で頑張ります」とメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)

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