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今泉力哉が思春期の娘と父の関係描く…志田彩良×井浦新で「かそけきサンカヨウ」映画化

志田彩良×井浦新が思春期の娘とその父に!
志田彩良×井浦新が思春期の娘とその父に! - (C) 2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会

 映画『愛がなんだ』などの今泉力哉監督が窪美澄の小説を映画化する『かそけきサンカヨウ』が、2021年10月15日より全国公開されることが決定した。メインキャストに志田彩良井浦新を迎え、思春期の娘と父の関係が描かれる。

独特の存在感で魅せる志田彩良【写真】

 『かそけきサンカヨウ』の原作は、映画化もされた「ふがいない僕は空を見た」などで知られる窪美澄の短編集「水やりはいつも深夜だけど」に収められた同名小説。家庭環境のせいで早く大人にならざるを得なかった高校生・陽の葛藤と成長を描き出す。恋愛映画の旗手として知られる今泉監督が自ら映画化を切望し、脚本に『愛がなんだ』でも今泉監督と組んだ澤井香織が参加する。深川麻衣主演の『おもいで写眞』に続き、芸能事務所・テンカラットの設立25周年企画の第2弾として製作される。

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 主人公・国木田陽を演じるのは、2017年公開の『ひかりのたび』以来の映画主演を担う志田彩良。現在はドラマ「ドラゴン桜」などにも出演しており、今泉監督作品としては『パンとバスと2度目のハツコイ』『mellow メロウ』に続いて映画3作目となる。また、陽をやさしく見守る父親役を現在はドラマ「あのときキスしておけば」に出演中の井浦新が演じる。

 主演の志田は「誰かの言葉や存在で少しだけ心が軽くなる。自分よがりでない相手を思う気持ちの大切さに改めて気づかされました。戸惑いながらも前に進んでいく陽の強さも弱さも全部が愛おしくて、大好きな今泉組で陽として過ごした時間は大切な宝物です。密かに目標の一つとしていた今泉組での主演が、まさか本当に、そしてこんなにも早く叶う日が来るとは想像もしていなくて嬉しさと有難い気持ちでいっぱいです。大変な状況下ではありますが少しでも多くの方に届く事を祈っています。そして、この作品が誰かの救いとなりますように」とコメントを寄せている。(編集部・大内啓輔)

原作者と監督のコメントは以下の通り

・窪美澄(原作者)
人と人との境目はがっちりとした強固なものではなく、淡く滲んでいたほうがいい。年齢を重ねるにつれ、そんなことを強く思うようになりました。そう思っていたほうが人は深く息ができるからです。親子、恋愛、友情、この映画にはさまざまなことが描かれていますが、人と人との縁の不思議さ、淡く行き来する感情のようなものを今泉監督は原作のなかから丁寧に掬いあげてくださいました。やさしさ、誠実さ……雑多な日常のなかでそういうものを私たちは忘れてしまいがちですが、この映画を見終わったあとには、自分のなかのそういう光の部分をもう一度大切にしてあげようと思えます。ぜひ、たくさんの方に見ていただければ、原作者としてこれほどうれしいことはありません。そして、こんなにやさしい映画にしてくださった今泉監督、ありがとうございました。

・今泉力哉監督
窪さんの小説はいつも、どこか弱い人、何かが欠けている人、人生がうまくいかない人について描いている気がします。私もずっとそういう人を描いていきたいと思っていて、今まで映画をつくってきました。強さではなく弱さについての物語。小説「かそけきサンカヨウ」を読んだ時に感じたのは、その弱さが単純なものではなく、曖昧で、強さとも表裏一体であること。嫌いになってもおかしくない相手に確実にもっている愛情。恋愛と呼べるかわからないようなモラトリアムの時間。気丈に振舞っているけど実は張り詰めている感情の機微。言葉にするなら、ある家族の再生の物語、とかなのかもしれませんが、言葉では説明できない細微な感情をめいっぱい詰めこんで映画にしました。何度もご一緒して絶対的な信頼を置いている志田さん、いち映画ファンとして憧れでもあった井浦新さん、また、スタッフに支えられて生まれたこの映画を見た誰かの体温を少しだけあげることができたら。秋の日の陽気の中で。

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