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成田凌、『くれなずめ』は青春の思い出 延期乗り越え公開「どんどん広がってほしい」

主演作がようやく公開を迎えた成田凌
主演作がようやく公開を迎えた成田凌

 俳優の成田凌が15日、テアトル新宿で行われた映画『くれなずめ』(公開中)の公開記念舞台あいさつに出席。公開延期を経て、映画がようやくお披露目されたことに感無量な表情を浮かべた。この日は、高良健吾若葉竜也藤原季節目次立樹松居大悟監督、サプライズゲストとして主題歌を担当したトータス松本ウルフルズ)も登壇した。

【動画】成田凌&高良健吾らが熱唱!『くれなずめ』メイキング映像

 本作は、映画『アズミ・ハルコは行方不明』 『アイスと雨音』などで知られる松居監督が、実体験を基に執筆したオリジナル舞台劇を自ら映画化。高校時代に帰宅部だった6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするために5年ぶりに再会したところから起こる出来事を描く。

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 本来4月29日に公開される予定だった本作。公開直前で延期になるも大幅な変更には至らず、5月12日に初日を迎えた。観客の前に立った成田は「ありがとうございます。嬉しいですね」と笑顔を見せると、「いつ公開されるのか、どういう風に全国のみなさんに届いていくのか、とても不安でした」と心情を吐露。さらに、「こうして公開できましたが、人に会う機会があると『いつ公開されるの?』と聞かれることがあります。一回機会を逃すと、なかなか情報が届くのは難しいですね」と公開延期が相次ぐ映画界への現状を嘆く場面も。

 それでも映画は確実に広がりを見せている。イベント中には、本作が6月の上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門のNIPPON EXPRESS、8月のファンタジア国際映画祭メインコンペティションに出品されることが発表され、登壇者はみな笑顔を見せる。

 成田は「日本の学生のワチャワチャ感が、海外の人にどういう風に伝わるのか全く想像つかないので、リアクションが楽しみです」と期待を述べると、松居監督も「最初から海外の人に観てほしいと思って作った映画。日本的な曖昧がテーマの映画を、どう評価してもらえるのか、とても楽しみです」と目を輝かせていた。

 「僕にとって、一つの青春の思い出のような作品になりました」と力を込めた成田は、「映画を観終わったあと、モヤモヤはっきりとしない部分があった。でもそれでもいいやって思える、スッキリさせなくてもいいじゃないかと感じられる映画。どんどん広がってほしいです」と作品をアピールした。(磯部正和)

成田凌&高良健吾らが熱唱!映画『くれなずめ』メイキング映像 » 動画の詳細
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