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大西利空『るろ剣』弥彦を奥深く繊細に表現

弥彦が“裏にしまっている”感情とは?
弥彦が“裏にしまっている”感情とは? - (C) 和月伸宏/集英社 (C) 2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

 公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』で神谷道場メンバーの一人である明神弥彦役を務めた大西利空。リモート取材に応じた大西が、オーディションや撮影、弥彦としての役作りについて語った。

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 『るろうに剣心 最終章 The Final』は、志々雄真実との死闘後、穏やかに暮らしていた緋村剣心(佐藤健)らの前に、彼の過去を知る最恐の敵・雪代縁(新田真剣佑)が現れ、死闘を繰り広げるアクション作品。現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』では、縁の姉で剣心の元妻・雪代巴との悲哀に満ちた愛、そして剣心の〈十字傷〉の謎について描かれる。大西が演じた明神弥彦は、剣心の背中を追って神谷道場で最強の剣士を目指すキャラクターで、総勢約200人以上が参加したオーディションを経て大西が起用された。

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弥彦役への抜てき「びっくり」

 大西は2006年5月16日生まれで、撮影時は「12~13歳」、オーディションはそれよりもさらに前のことだという。これまでの『るろうに剣心』シリーズはオーディション以前から鑑賞済みで、自分が弥彦役に決まったと聞いた際のことを「自分でもびっくりしました。(オーディションの)手応え自体はあったんですが、参加していたまわりの人たちが上手かったので」と振り返る。

 2017年に公開された『3月のライオン』で大友啓史監督の撮影現場は経験済み。「大友監督はとてもフレンドリーで接しやすい方。『3月のライオン』で初めてお会いした時からそこは変わっていなくて、今回も安心できました」。『ぼくのおじさん』『いちごの唄』『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』『キングダム』など数々の映画の撮影に参加してきた大西。取材中も15歳の少年であることを忘れさせる余裕があった。『The Final』の撮影も「初日は緊張しましたが、初日以外はしなかったです。まわりの方の力もあって、緊張がほぐれていきました」と語った。

繊細な感情を表現

 大西はどのような役作りをして日本を代表するアクションシリーズの撮影現場へと乗り込んでいったのだろうか。「台本を読んで、この作品の弥彦は『我の強さ』を表に出さず、“裏にしまっている”と感じました。演技プランは必要があれば崩せるようにしつつ、ある程度は自分の中で固めて撮影にのぞんでいます。今回はそこまで自分の中では固めきらず、どうやって剣心の前に立つか、大友監督から現場で言われることを自分の中の演技プランに付け加えられるようにという準備をしていました」

 台本の奥にある弥彦の気持ちを自分なりに汲み取って演技プランを決め、必要があれば撮影現場での監督の要望に応える準備もしておく。大友監督から「弥彦の何もできない悔しさをどうやって伝えるか」という言葉が印象に残っているそうで、己の無力さを嘆く弥彦にクローズアップした場面は、表面上の大きな悔しさだけでなく、大西が繊細に表現した弥彦の感情が幾重にも重なった深みのあるシーンに仕上がっている。

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俳優業と私生活は完全に別物

 公開後の反響を聞かれると「友達にけっこう『観たよ』って言われました。そういうことを言われるのは嬉しいですが、ちょっと変な感じもします(笑)。私生活では話の内容とかも普通なので」と大西。「俳優業と私生活は完全に別物として切り替えてます。(俳優業は)仕事という意識もありますが、それより、ただその人になるという意識。俳優は違う人の生き方、人生を歩めるのが楽しいんです」

 バスケと野球が好きで、いつかスポーツを扱った作品で「野球ならショート。バスケならシューター」を演じたいそう。『るろうに剣心 最終章 The Final』について「この作品はキャラクター一人一人がそれぞれの思いを抱えています。アクションがやっぱり圧倒的で観てほしい部分ではありますが、一人一人の感情も面白いと思うので、そこにも注目してほしい」とメッセージを送っていた。

『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は公開中

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