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『ドライブ・マイ・カー』カンヌ脚本賞受賞に西島秀俊&岡田将生ら喜びの声!

第74回カンヌ国際映画祭

快挙に喜びの声続々! - 映画『ドライブ・マイ・カー』ポスタービジュアル
快挙に喜びの声続々! - 映画『ドライブ・マイ・カー』ポスタービジュアル - (C) 2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

 第74回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間17日にフランスで行われ、コンペティション部門に選出されていた映画『ドライブ・マイ・カー』が日本映画として初となる脚本賞(監督&脚本・濱口竜介、共同脚本・大江崇允)に輝いた。監督・キャストの喜びの声は以下の通り。

【画像】『ドライブ・マイ・カー』監督&キャストがレッドカーペットに登場!

<濱口竜介監督の授賞式スピーチ>
ありがとうございます。脚本賞というこの物語に対していただいた賞ですが、最初にお礼を申し上げなくてはならないのは、この物語を我々に与えてくれた原作者の村上春樹さんです。
共同脚本家の大江崇允さんと僕の関係は奇妙なもので、大江さんは僕にひたすら書かせるタイプの脚本家です。彼はいつも「本当に素晴らしい。このままやりなさい」と言ってくれました。この作品は、3時間近くある壮大な物語。単純にわかりやすさだけを考えたらそうはいかなかった。彼がずっと励まし続けてくれたから、この物語を最後まで映画として書ききることができたと思っています。
脚本賞をいただきましたが、脚本は映画には映っていません。脚本を素晴らしいと思っていただけたのは、それを表現する役者たちが本当に素晴らしかったからだと思います。役者たちこそわたしの物語だと思っています
主演の西島秀俊さん、三浦透子さん、岡田将生さん、霧島れいかさん、パク・ユリムさん、ジン・デヨンさん、ソニア・ユアンさん、ペリー・ディゾンさん、アン・フィテさん、安部聡子さん、全ての出演者、役者の皆さんが、この物語を自分の身体で素晴らしく表現してくれた。もしよろしければ、海の向こうにいる役者、それを支えてくれたスタッフの皆さんに大きな拍手を送っていただけたらと思います。

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<西島秀俊コメント>
濱口監督、大江崇允さん、カンヌ国際映画祭脚本賞受賞、心からお祝い申し上げます。
監督が村上春樹さんの原作を問いとし、過去と真摯に向き合う事で人は絶望から再生することが出来るという答えを示したこの作品が、世界の人々の共感を呼んだのは本当に素晴らしい事だと思います。
監督の、人への深い洞察と愛情の力です。
これからも沢山の傑作を作って下さい。楽しみにしています。おめでとうございます!

<三浦透子コメント>
濱口監督、作品に関わった全ての皆さん、本当におめでとうございます。
皆さんと仕事ができたこと、自信を持って届けられる作品が完成できたこと、カンヌ映画祭で上映できたこと、そしてこれから日本の皆さんに観ていただけること。もう十分嬉しいことばかりなのですが、やはり、こうして賞という形で評価をいただけることは、本当にありがたいです。みんなでお祝いできる時を楽しみにしています!

<岡田将生コメント>
濱口監督、カンヌ国際映画祭脚本賞受賞、本当におめでとうございます。
そしてこの作品に関わった皆さん、本当におめでとうございます。こんな幸せなことがあっていいんでしょうか。
監督の作品の現場で過ごさせて頂いた日々は宝物です。この映画が世界の方々に通じた事が何よりも幸せです。早くスタッフキャストとこの気持ちを分かち合いたいです。そして、日本の方々にもこの映画をスクリーンで是非観て頂きたいです。この映画は僕にとって本当に宝物です。

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<霧島れいかコメント>
私はこの作品を家族や親友のように大切に想っています。今回その作品が素晴らしい賞を頂けたこと、今、撮影当時のことを振り返りながら感動と感謝で胸がいっぱいです。濱口監督の作品に対する真っ直ぐな心と深い想いが伝わったカンヌでの上映後の拍手は忘れられません。この感動をキャストと関係者の方々と早く共有したいです!
濱口監督おめでとうございます!

<共同脚本・大江崇允コメント>
19世紀末に誕生した『映画』という芸術は今後、何百年先にも残ることが確定したと僕は思っています。21世紀の文明が情報をアーカイブ化し、昨日生まれた映画の隣に色のない名作映画が並ぶ、なんてことが当たり前になりました。時間が失われた感覚すら覚えます。スマホの向こう側にあらゆるエンターテイメントが残り、遠い未来までなくなることはないでしょう。図書館の本棚のように綺麗に整った装いですが、しかし畑の作物のようにそれは同じ顔にも見えます。これが現実だと思います。困難な時代と取るか、新しい世界の種が撒かれたと受け止めるのか、それは自分次第だと思います。「ドライブ・マイ・カー」では、ゴドー(神)を待ちながら、同時にアーストロフの台詞のように、数百年後の未来へと奇跡に似た『祈り』を投げています。それが今の作家にできる、映画という可能性だと僕は考えています。そして、今映画を作ることは百年後にも残ることを想定しなければならないのではないのか、と身が引き締まる思いです。濱口竜介監督、山本晃久プロデューサー。お二人の素敵な企みの仲間になれたことを光栄に思います。ありがとうございました。

映画『ドライブ・マイ・カー』は8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

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