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「科捜研の女」の魅力は個性とチームワーク!橋口呂太役・渡部秀が4年間で感じた変化

渡部秀
渡部秀 - 写真:奥山智明

 1999年の放送開始以来、幅広い世代に愛されてきたドラマシリーズ「科捜研の女」が、ついに初の劇場版となってスクリーンで公開される。京都府警科学捜査研究所、通称“科捜研”の研究員のひとり、物理担当の橋口呂太役に「愛着がすごく湧いている」と語る渡部秀が、2017年1月のスペシャルで新加入してから現在までの4年間を振り返った。

渡部秀、大人の魅力!映画『科捜研の女 -劇場版-』インタビューカット

 榊マリコ(沢口靖子)を中心とした科捜研の研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に、さまざまな事件の真相解明に挑む本シリーズ。放送開始から20年以上、現行の連続ドラマシリーズでは最長寿となる「科捜研の女」に参加する上で、渡部の中に常にあるのが「生かすも殺すも自分たち次第」という思いだ。「今回のクール、今回の作品で、この歴史が終わってしまうかもしれない。そういう意味では、プレッシャーもすごくありますし、また次につなげていかなければならない、という使命感を強く感じています」と明かす。

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 渡部が演じる橋口呂太は、年長者に対しても敬語を使わない天真爛漫な性格でありながら、鑑定には高い集中力を発揮する天才肌のキャラクター。渡部にとっては「演じたことがなかったタイプの役」だった。「タメ口で話すとか、マイペースとか、そういう表面的な部分だけじゃない、呂太の人間的なチャーミングな部分を見ると、あぁ、素敵なキャラクターだなぁって思います(笑)。この4年間、科捜研にいる個性的なメンバーたちの中で揉まれたことで、呂太はわりとまじめというか、社会的にもしっかりした人間に成長したんじゃないかな」と役の内面の変化を分析する。

 主人公・マリコを演じる沢口の魅力については「たくさんありすぎて語れないほど……」と言いつつ、「沢口さんは、榊マリコに近い部分がある」と語る。「マリコのように強い信念を持っていて、ひとつのことに向き合うときの集中力の高さがすごい。芝居についてはもちろん、プライベートでも、このノルマを達成したら、次はこれをやって……と常に仕事も私生活も完璧にこなしていく。何事も徹底してやっていくスタイルは、役者としても人間としても非常に尊敬していますし、見習っていきたいと思っています」

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渡部秀
写真:奥山智明

 ピュアな情熱で周囲を巻き込んでいくマリコをはじめ、一癖も二癖もあるレギュラーメンバーたちのクスッと笑えるやりとりも見どころのひとつ。「科捜研には非常に個性豊かなキャラクターばかりが集まっているので、見ている人が、これ、まとまるの? 大丈夫? ってヒヤヒヤする部分もあるんですけど、やはり最後はみんながしっかり同じ方向を向いて、事件を解決することができる。やるときはやる! チーム感が科捜研の魅力」だと笑顔を見せる。

 今回の劇場版で科捜研メンバーが挑むのは、世界規模で相次ぐ科学者の転落死事件。“ウイルス”や“細菌”を扱った本作のように、「科捜研の女」では、常に視聴者が身近に感じられるリアルな科学をテーマに取り上げてきた。「最近ではサイバー犯罪が増えてくるなど、現実社会でも犯罪の質や手口がどんどん変わっていって、10年前、20年前には考えられなかったような事件が増えてきましたよね。この4年間だけ見ても、科捜研で扱う題材もすごく変わってきたなと感じます」と本格的な科学ドラマとしての魅力にも触れた。

 「ここまで長い時間、同じ役に集中するということはなかった」という渡部。「いろんな仕事をしながらも、毎回、この役に戻って来られるという経験は勉強になります。役者として非常にスタミナがついた作品」との感謝の念を胸に、また先の未来へと進む。(※榊の字は木へんに神が正式表記)(取材・文:石塚圭子)

映画『科捜研の女 -劇場版-』は9月3日公開

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