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シャン・チー俳優、スパイダーマン姿で誕生日の盛り上げ役…下積み時代の苦労

好スタートをきった『シャン・チー』のシム・リウ
好スタートをきった『シャン・チー』のシム・リウ - Ryan Emberley / Getty Images for Disney

 マーベル・スタジオ最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で主人公シャン・チー役に大抜擢されたシム・リウ。アジア系マーベルヒーロー初の単独映画の主演を射止めるまでの道のりは、多くの若手俳優と同じく、決して順風満帆ではなかったようだ。マーベル映画の一員になる前から、大人気キャラクターの"中の人"を務めたこともあったとトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」で明かしている。

【画像】マーベル新ヒーロー!シャン・チー

 中国・ハルビンに生まれたシムは、5歳のころにカナダへ移住。大学を卒業して会計士として働くが、入社して8か月でリストラされてしまったという。失業したシムは、トロントで行われた大作映画『パシフィック・リム』(2012)の撮影にエキストラとして参加。そこで映画の世界に魅せられたと Entertainment Tonight で語っている。

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 出演できそうな作品には何でも挑み、自ら短編映画を製作・監督するなど活動を行ってきたというシム。多少スタントの心得があったこともあり、生活費のためにしたのが、スパイダーマンのスーツ姿で子供の誕生日を盛り上げる仕事だったといい「ジミー・キンメル・ライブ」で「6歳の子供たちのパーティーに転がり込んで、1時間にわたって痛めつけられるのさ。誰一人として、僕が本物のスパイダーマンだって思ってくれなかったね」とコメント。また、Vanity Fair のインタビューでこの体験を語った際には、スパイダーマンはアジア人ではないことから、常にマスクを被っていなくてはいけなかったとも明かしている。

 Men's Health 誌によると、リウがスパイダーマンになったのは2014年のこと。この年にリウは、ストックフォトの撮影にも参加していたことをTwitterで明かしている。ストックフォトとは、商用利用も含め、あらゆるシチュエーションに対応できるように用意された写真素材のこと。『シャン・チー』に出演する前から写真の存在には触れていたが、映画のヒットによってリウの素材写真は再度脚光を浴びており、本人もユーザーからの指摘にたびたび反応している。

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 2015年にシムはカナダのテレビドラマ「ブラッド・アンド・ウォーター(原題) / Blood and Water」で注目され、韓国系一家を描く人気シットコム「キムさんのコンビニ」( 2016~2021)のレギュラー出演や「96時間 ザ・シリーズ」(2017)などに参加。2019年にアメリカ・サンディエゴで開催された「コミコン・インターナショナル」内で『シャン・チー』への出演が正式発表された。同作はコロナ禍にありながら、全米ボックスオフィスランキングで当初の想定を上回る興行収入7,538万8,688ドル(約83億円)を稼ぎ出し首位デビュー。日本でも全国映画動員ランキングで初登場首位を飾る好スタートを切っている。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)(編集部・入倉功一)

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