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『マスカレード・ナイト』木村拓哉が凄い瞬間 20年来のコンビを組む鈴木雅之監督が明かす

映画『マスカレード・ナイト』より
映画『マスカレード・ナイト』より - (C) 2021東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会

 9月17日より封切られ、4日間で累計興行収入9億4,000万円を超える大ヒットスタートを切った映画『マスカレード・ナイト』。東野圭吾のベストセラー小説を木村拓哉主演、長澤まさみの共演により映画化したミステリーの約2年ぶりの続編となる。本作をはじめ「HERO」シリーズ(2001~2015)など数々のヒット作で木村とコンビを組んできた鈴木雅之監督が、20年来の関係について語った(※数字は興行通信社調べ)。

【写真】この中に犯人が!?ホテル・コルテシア東京の仮装パーティー

 「世にも奇妙な物語」シリーズ、「29歳のクリスマス」(1994)、三谷幸喜脚本作品「王様のレストラン」(1995)、「ショムニ」シリーズ(1998~2013)などビッグタイトルを手掛けてきた鈴木監督。木村とは、ドラマ「ロングバケーション」(1996)、「古畑任三郎スペシャル VS.SMAP」(1999)や2019年に興収46.4億円の大ヒットを記録した映画『マスカレード・ホテル』などで組み、固い信頼関係で結ばれている反面、決して「打ち解けない」のだという。

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 「木村君とはいろんな作品で組んではいますが、慣れ合うことはないですし、僕の言うことは聞いてくれるとかいうことでもないんです。友人関係にはありますけど、現場で監督と役者になったとき、そんなにダラダラっと話す感じではない。木村君はいつも“勝負していく”という感じで、彼が見ているからいい加減なことはできないという緊張感が生まれる。そんな、打ち解けない良さがありますね」

メイキングより鈴木雅之監督

 そんな木村と2年ぶりのタッグとなる『マスカレード・ナイト』では、木村に対して「凄い」と感じた瞬間があったと鈴木監督。大みそかに開催されるカウントダウンパーティーに連続殺人犯が現れるというホテル・コルテシア東京に、再び潜入捜査官として配置された新田刑事が推理を巡らせるシーンだ。

 「演出する際に新田が何を考えながら推理しているのか? となったときに、『それは●●が外に出て行ったことや●●と●●が知り合いだったこと、そんなことを思い出しているんだよ』と説明すると、木村君は『じゃあ●●が出て行ったときは入り口を見たほうがいいんだよね?』と。どういう道筋で推理するのかをきちんと把握していく。そのシーンを撮っていて『彼は凄い』と思いましたね。どのシーンなのかは、何度か観て見つけていただければ(笑)」

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 鈴木監督と木村が固い信頼関係で結ばれているゆえに、前作『マスカレード・ホテル』に続いて本作にも木村のアイデアが多々取り入れられている。「木村君とはきちんとキャッチボールができる感じです。『これをやりたい』というボールを投げると『じゃあこうしよう』と返ってくるというか。ボールを投げるときちんと反応してくれるし、そこからまた何かを考えてくれる。だから投げやすいですよね」

 木村が提案したシーンとして、新田がバックヤードを大急ぎで走る際にホテルの従業員を従業員専用のエレベーターに押し込む動き、ダンスのふりをしながらホテルのロビーに入る所作、警察とホテルの緊急ミーティングでデスクの下で貧乏ゆすりをする、などがある。そうした、さりげない積み重ねが新田のキャラクターを豊かにしている。(編集部・石井百合子)

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