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鈴木亮平、キネ旬ベスト・テンで助演男優賞!『孤狼の血』は「悪人として演じたくなかった」

トロフィーを手にした鈴木亮平
トロフィーを手にした鈴木亮平

 第95回「キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が2日、都内で行われ、映画『孤狼の血 LEVEL2』『燃えよ剣』『土竜の唄 FINAL』に出演した鈴木亮平が助演男優賞を受賞した。

『孤狼の血』恐ろしすぎる鈴木亮平の劇中カット

 鈴木はトロフィーを受け取ると、「普段から(体を)鍛えているのに重いなって」とトロフィーの重さをかみしめつつ、感無量の表情。「数多くの作品、俳優さんたちの中から選んでもらって、あとで本当に僅差であったことも知りました。自分にとって『キネマ旬報』の賞をいただけることは特別なこと。やっと俳優という肩書きを自信を持って語っていいんだな、『映画に出ていいんだよ』と許可をもらったような気分です。特別な日になりました」と感想を述べる。

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 「キネマ旬報」は思い入れのある雑誌であったといい、「大学の頃は時間があったので一年に400本くらい映画を見ていました。『キネマ旬報』はその当時の自分にとって映画の教科書のようなものだった」と紹介。その上で改めて「自分一人でここには立てない。みなさんに感謝したいです」と話す。

 白石和彌監督の『孤狼の血 LEVEL2』で主人公の刑事・日岡(松坂桃李)を追い詰める組長・上林を演じた鈴木。同作では「悪役ではあると思うんですけど、悪人として演じたくはないってこだわりを持って演じていました。現実の世界もそうですけど、見る立場によって見え方は違う。『孤狼の血』で言えば、正義と悪がオセロのように反転していく。だからこそ、悪人として演じたくないという、その感覚を大事にして演技をしました」と撮影を回顧。司会の笠井信輔アナウンサーに鬼気迫る演技力を称賛されると、「自分は不器用な方。いただいた役を一つ一つやっているだけ」と謙遜していた。

 「キネマ旬報ベスト・テン」は、1919(大正8)年に創刊した映画雑誌「キネマ旬報」が1924年度(大正13年)から行っている。その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」を10本、さらに「日本映画」と「外国映画」には読者選出部門を設け、10本を選出。個人賞として「日本映画監督賞」「外国映画監督賞」「日本映画脚本賞」「日本映画主演女優賞」「日本映画主演男優賞」「日本映画助演女優賞」「日本映画助演男優賞」「日本映画新人女優賞」「日本映画新人男優賞」「読者選出日本映画監督賞」「読者選出外国映画監督賞」などを選出、表彰する。

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 2021年第95回「キネマ旬報ベスト・テン」受賞結果は下記の通り。(取材・文:名鹿祥史)

日本映画作品賞第1位『ドライブ・マイ・カー
外国映画作品賞第1位『ノマドランド
文化映画作品賞第1位『水俣曼荼羅

<個人賞>
主演女優賞:尾野真千子(『茜色に焼かれる』『ヤクザと家族 The Family』により)
主演男優賞:役所広司(『すばらしき世界』により)
助演女優賞:三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』『スパゲティコード・ラブ』により)
助演男優賞:鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』『燃えよ剣』『土竜の唄 FINAL』により)
新人女優賞:河合優実(『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』『偽りのないhappy end』により)
新人男優賞:和田庵(『茜色に焼かれる』により)
日本映画監督賞:濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』により)
外国映画監督賞:クロエ・ジャオ(『ノマドランド』『エターナルズ』により)
日本映画脚本賞:濱口竜介、大江崇允(『ドライブ・マイ・カー』により)
特別賞:佐藤忠男(70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献をされた功績に対して)
読者選出日本映画監督賞:濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』により)
読者選出外国映画監督賞:クロエ・ジャオ(『ノマドランド』により)
読者賞:立川志らく(連載「立川志らくのシネマ徒然草」により)

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