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瀬戸康史、演じた曖昧な主人公へのダメ出しに「確かにダメな奴ですね」と苦笑い

瀬戸康史
瀬戸康史

 俳優の瀬戸康史が26日、池袋HUMAXシネマズで行われた映画『愛なのに』公開記念舞台あいさつに出席。曖昧な主人公・多田を演じた瀬戸は、共演の河合優実から「取材で多田はひどいですね」という感想があったと明かされると、「確かにダメな奴ですね」と苦笑いを浮かべるシーンもあった。イベントには城定秀夫監督も参加した。

瀬戸康史、ジャケット姿がさわやか【写真】

 本作は、今泉力哉監督と城定監督が、互いに脚本を提供し合い、それぞれの本を監督し合う企画「L/R15」の一本。今泉監督が脚本を担当し、城定監督がメガホンを取った異色のR15+のラブストーリーだ。

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 突然女子高生に求婚される一方で、長年憧れていた女性から究極の選択を迫られ、愛欲に葛藤する古本屋の店主・多田を演じた瀬戸。「平和主義者で、あまり争いごとが好きではない性格。いいところでもありますが、ちゃんと区切りをつけないとダメなところでも曖昧になってしまう」と優柔不断なキャラクターであることを明かす。そんな多田を一途に求愛する女子高生・岬を演じた河合は「屈折した大人の恋愛が描かれるなか、岬は純粋な立ち位置。でも恋愛を俯瞰(ふかん)して見ているところもあり、一時的な恋なんだろうなと一歩引いている目も持っている女の子だと感じていました」と語る。

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左から河合優実、瀬戸康史、城定秀夫監督

 河合の発言に瀬戸は「ちょっと寂しくなりますね」とつぶやくと、河合は「取材などを受けていると、作品に対する捉え方が人によって結構違うんです。ハッピーエンドでよかったという人もいれば、多田はひどい人ですねという人もいました」と発言。この意見に瀬戸は「よく言えば平和主義者ですが、ちゃんと区切りをつけないとダメなところもあるので、やっぱり多田はダメですね」と白旗をあげるが、その後も劇中での多田の行動にダメ出しが続くと「今日は多田の文句会ですかね」と苦笑いを浮かべる場面も。

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 そんな瀬戸に、城定監督は「でも岬には、多田の優柔不断さを弄ぶようなところもありますよね」とフォローすると、今度は河合が「今度はわたしが責められていますね」と笑った。

 観た人に解釈によって、キャラクターたちの見え方が変わる作品。城定監督は「本当に素晴らしかったです」と俳優陣の好演を称えると「多田役に瀬戸さん、岬役に河合さんが決まってから、企画が走り出しました」と2人に感謝を述べていた。(磯部正和)

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