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『チェリまほ』町田啓太、赤楚衛二のうっかりに「ほほ笑ましすぎ」

赤楚衛二&町田啓太
赤楚衛二&町田啓太

 話題となったドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京系)のその後を描く映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(4月8日公開)。赤楚衛二町田啓太が、童貞のまま30歳を迎え「触れた人の心が読める魔法」を手に入れた安達清、安達を一途に想う黒沢優一として、スクリーンで新たな魅力を放つ。ドラマから続投となる赤楚と町田が、「チェリまほ」への思いや、撮影での裏話などを語った。

赤楚衛二&町田啓太、魅力ダダ漏れ!【インタビューカット】

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撮影:杉映貴子

Q:ドラマ放送当時の反響で印象的なできごと・思い出はありますか?

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赤楚衛二(以下、赤楚):そうですね、SNSのフォロワーが増えました(笑)。毎週1万人以上、どんどん増えていくのが非日常的でした。

町田啓太(以下、町田):いろいろな方から声を掛けてもらいました。観てくださった方の声もすごく大きかったですし、同業の方に「ハマっている」と言われるのはすごくうれしかったです。やっぱり同じものづくりをしている方に、そういうふうに思ってもらえるっていうのは、本当に嬉しいです。

Q:ドラマを経て、環境の変化などはありましたか?

赤楚:こうやって取材をたくさんしていただくことが初めてですし、ほかの作品に呼んでいただくことが増えました。なにより代表作になったことがすごく大きいです。ドラマが終わってからは本当に怒濤でした。

町田:(頷き)そうだね、ありすぎて……。フワッとしている感覚です。完成直前イベントに登壇したときにも、フラッシュまぶしい! と思いました(笑)。こんなにたくさん取材などで集まっていただいて、不思議な気分というか、気持ち良いです。

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撮影:杉映貴子

Q:映画化の話を聞いての率直な感想と脚本を読んだ時のお気持ちは?

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赤楚:嬉しい反面、安達は魔法が使えなくなっちゃったけど、どうなるのだろう? と不思議な気持ちでした。喜びと、これから安達はどうなるんだ? という期待を込めながら台本を読ませていただいたところ、安達と黒沢の関係の発展がすごく丁寧に書かれていて、観る人には2人の愛の力みたいなものがグッとくるんじゃないかなと思いました。

町田:映画化の話を聞いたときは、みんなの喜んでいる顔が浮かびましたし、またみんなと一緒に作品づくりをできることが一番嬉しかったです。続きができるっていうのは、たくさん楽しんでくれて、作品を愛でてくださった方たちが大勢いらっしゃったからなので、本当に感謝しています。映画では、赤楚くんが言うように、どういう物語になるのかすごく気になっていました。脚本を読ませてもらうと変わらない世界がそこにあって、すごく感動しました。プラス、「チェリまほ」がまた一つ階段を上った物語になっていたので、さすがだなと。撮影現場に行くのがすごく楽しみになりました。

Q:映画では安達と黒沢の関係が変化していきますが、役についての話をお二人ですることはありましたか?

赤楚:2人ではそういった話はあまりしませんでしたが、撮影の順番によって、物語や時系列を整える話は少ししました。普段だったら役へのアプローチに苦労したりするんですが、一回つくられたものがあったので、スムーズに役に入り込めました。あまりにもスッと役に入り込めたので、逆に不安がありました(笑)。安達になれているのか? というのを確認する方が多かったかもしれないです。

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撮影:杉映貴子

Q:今だから話せる映画の撮影での印象的なできごとはありましたか?

赤楚:ある撮影の前日にヘッドマッサージに行って、ヘアオイルをつけたまま撮影現場に行ってしまって……。迷惑をかけてしまいました(笑)。

町田:ほほ笑まし過ぎて、撮影現場が明るくなりました(笑)。ドラマの撮影ではご飯粒をつけてきたり、寝ぐせがついていたりとか結構あったので「あれ? 今回はないの?」みたいな(笑)。みんなもちょっと求めていたところがあるので、本当にありがとうって感じでした。

Q:ドラマを含めお互いに刺激を受けたことはありますか?

赤楚:見た目はもちろんなんですが、中身が素敵。役者としても、人としても。三つ上の先輩で、3年後に自分は町田さんのようになれているのか? いや、なれないな、なりたいなと。近くにいる目標です。

町田:しないほうがいいよ(笑)。そのままでいいよ。

赤楚:いやいや、本当に素敵なんです。刺激というより学びになりました。

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町田:僕もたくさんありました。撮影現場の雰囲気をすごくよくしてくれますし、お芝居も敏感に感じたまま演じてくれるので、とても楽しいです。純粋だし、役に対しても作品に対しても真摯。僕は頭で考えがちで、雰囲気や本能で感じて動くって結構勇気がいることなんです。でも、赤楚くんはそれがさらっとできちゃう。本当に素晴らしいことだなと思って刺激を受けています。

Q:赤楚さんは以前、どちらかといえば「役に入り込んでしまうタイプ」とおっしゃっていましたが、町田さんは?

町田:ほぼ引きずることはないですね。動きやクセとかは残りますけど、メンタル面はないです。

赤楚:(演技の)プランって組み立てますか?

町田:自分の中で一度全部整理して、あとは撮影の現場でという感じかな。きっちりと組み立てていた時もあったんだけど、そういう方法だと自分がしんどすぎて。

赤楚:なるほど。

町田:だから、割とそうじゃないアプローチで試してみたり。いろいろとやってみて、自分的にはそのほうがいいなと。結果的にあまり役を引きずらない形になったんじゃないかな。

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撮影:杉映貴子

Q:映画の撮影を終えて感じたのは達成感? それとも寂しさがありましたか?

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赤楚:ドラマのときは達成感だったんです。すごく楽しかったんですが、映画の撮影が終わったらめちゃくちゃ寂しくて。クランクアップの日、本当に涙が出そうで我慢したくらい寂しさの方が強かったです。また集まれると思ってなかったメンバーで、「チェリまほ」を一緒につくるということが素敵な時間で、終わってしまうっていう寂しさをすごく感じました。

町田:そうだね。寂しさはもちろん、若干の達成感もあったのかもしれないんですけど、まだ終わった感じがしていないです。やっぱり公開されて、観てもらって完成という部分は多少あったりすると思っています。

赤楚:このメンバーに出会えたことが、本当に宝物。僕、何十回、何百回も言っていますが宝物なんです。このタイミングで出会って良かったって思えるような人たちで、また仕事もしたいと思える。ものづくりとして、ひとつの作品をつくり上げていくこの感覚、役者をやってて良かったと思える作品でした。

(編集部:梅山富美子 写真:杉映貴子)
映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』は4月8日より全国公開

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