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ミュージカル「るろうに剣心」剣心役・小池徹平、初日間近に「身体の痛みと日々戦い」

小池徹平
小池徹平

 和月伸宏による大ヒットコミックを舞台化したミュージカル「るろうに剣心 京都編」の取材会&ゲネプロがIHIステージアラウンド東京で行われ、小池徹平黒羽麻璃央加藤和樹が報道陣の取材に応じ、初日を目前に控えた心境を語った。

躍動感すごい!ミュージカル「るろうに剣心 京都編」【写真】

 「るろうに剣心」シリーズは明治時代の日本を舞台に、オリジナルのストーリーでありながら、新撰組、紀尾井坂の変、池田屋事件などの史実を絡ませた剣劇コミック。これまでアニメ、小説、実写映画などさまざまなメディアで展開されてきたが、その中でも特に人気の高い“京都編”を、ミュージカル界のトップランナー・小池修一郎が新作として脚本を書き下ろした。今回の会場となるIHIステージアラウンド東京は、1,300人以上もの観客を乗せた客席が360度回転するというユニークな劇場。客席の回転、スクリーンの動き、映像、音楽、照明が一体となり、これまでの舞台とも映画とも違った、臨場感あふれる作品世界を体感することができる。

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 かつて“人斬り抜刀斎”として恐れられながらも、明治維新後は不殺の誓いを立て、流浪人となって静かな暮らしを送る主人公・剣心を演じるのは今年で俳優生活20周年を迎える小池。さらに緋村剣心の後継者として人斬り役を担っていた志々雄真実役を黒羽、そして剣心の師匠であり、育ての親でもある十三代目飛天御剣流継承者・比古清十郎役を加藤が務める。

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加藤和樹、小池徹平、黒羽麻璃央

 初日を翌日に控え、気合も十分な小池は「ようやく2年越しでお客さまの前で演じることができるのは非常にワクワクするものがありますし、時間が掛かりましたけど、ようやくここまでこられたなという気持ち。あとは全力で挑むのみです」と意気込むと、黒羽も「(志々雄は包帯まみれの役であるため)ずっと包帯だったので、包帯になる前の姿は恥ずかしいですが。でもここ2週間くらいこの劇場で稽古してきて。稽古場では見えなかったものが明確に見えてきた。初日が開くのが楽しみです」とコメント。さらに加藤が「正直、この劇場でお芝居をやるのは大変だと思うけど、それに勝るワクワクがあって。心が躍るシーン、引き寄せられるシーンなど、数々の名シーンがあるので、そこを観ていただきたいと思います」と期待をあおった。

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 本公演は、宿敵・志々雄との死闘を描き、ファンの人気も高い「京都編」となるが、小池も「なるべく原作を再現するような。この劇場の良さを活かしたような殺陣に仕上がっているんじゃないかなと思います」と自信を見せると、「僕も、剣心はなんて優しい男なんだろうと思いながら演じていますし、剣心の優しさに救われているところがあります。すばらしい役をやらせていただいて、光栄ですね」としみじみ。

 ただし小池が「京都編は戦いのシーンが多い」と指摘するように、アクションは大変だったようだ。「今でも身体の痛みと日々、戦いながら頑張っています」と語る小池は、「でも痛みを超える楽しさがあるんですよね。剣心は一人ひとり、たくさんの人と戦うので大変だけど、それ以上に楽しさがあるから、やっている間は痛みを感じない。ということはずっと戦っていたらいいのかな?」とおどけてみせると、加藤たちが「それじゃこわれちゃう」と笑いながらツッコむひと幕があった。(取材・文:壬生智裕)

ミュージカル「るろうに剣心 京都編」は5月17日~6月24日まで東京・豊洲IHIステージアラウンド東京で上演

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