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アヴちゃん、圧倒的歌唱力!収録マイクを破壊する勢いで臨んだ『犬王』に自信

初日舞台あいさつに登壇したアヴちゃん
初日舞台あいさつに登壇したアヴちゃん

 ロックバンド「女王蜂」のアヴちゃんが28日、都内で行われたアニメーション映画『犬王』の初日舞台あいさつに登壇し、本作に大いなる自信を見せるとともに激しかったというアフレコを振り返った。この日は、同じく声優を務めた森山未來柄本佑津田健次郎湯浅政明監督も出席した。

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 本作は、『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』などの湯浅監督が、古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」をアニメ化した映画。室町時代に人々を魅了した能楽師・犬王(アヴちゃん)と、その相棒の盲目の琵琶法師・友魚(森山)が互いの才能を刺激し合い、唯一無二の表現者として一時代を築いていくさまを描く。

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 初日を迎えたアヴちゃんは「とてもすてきな景色が広がっていると期待してもらって間違いありません」と作品の出来に自信を見せると、「試写を観た方から『犬王は、アヴちゃんじゃないとできんかったんじゃないかな』という言葉をたくさんもらいました」と笑顔を浮かべる。

 オファーを受けた時は「1分間くらい『大丈夫かな?』と思った」というアヴちゃんだが、映画『モテキ』(2011)でタッグを組んだ森山とのダブル主演ということで、「未來氏が出るということで、じゃあやる!」と承諾したのだという。「原作を読んで、わたしがやらなアカン役やと思って、見事やることができました。わたしの中に新しいキャラクターが生まれたような……」と本作を通しての自身の変化をしみじみと語った。

 収録時については、「『犬王』はマイクがない時代の歌なので、とにかく喉が終わるくらいの声を出して、野外の一番後ろの人に届くくらいの声と思って、毎回録音マイクを壊すくらいの気持ちで歌喧嘩してました。人間離れしてたんだなと思います」とアヴちゃん。自身も驚く歌唱パワーを振り返った。

 森山も「アヴちゃんが犬王をやるということが面白く、それだけで作品になることがわかっていた」と打ち明ける。琵琶法師の友魚を演じるにあたっては琵琶を習ったといい、「友魚は、犬王に惹かれてエネルギーもらってパフォーマンスにつなげていく」と説明すると、「(話し)声の部分は基本的に一人で収録していたけど、歌の時はアヴちゃんに指導を受け、具体的な修正も一緒にできたので、その行為そのものがそのままに友魚につながりました」とアヴちゃんと共に作り上げた犬王と友魚の関係性について言及していた。(錦怜那)

映画『犬王』は公開中

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