菅田将暉、“妻”長澤まさみの出産シーンに号泣「あれは産んでました」

　菅田将暉が9日、都内で行われた映画『百花』の初日舞台あいさつに登壇し、本作で出産シーンに感動したことを伝えた。この日は共演者の原田美枝子、長澤まさみ、永瀬正敏、川村元気監督も来場した。

菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ、永瀬正敏が登壇！舞台あいさつの様子【写真】

　映画プロデューサー・脚本家・小説家などの肩書を持つ川村が、自身の小説を初めて監督を務めて映画化した本作。過去のある事件をきっかけに、すれ違うようになった葛西泉（菅田）が、母の百合子（原田）の認知症によって距離を縮めていく姿を描く。

　原田は初共演の菅田に対して「いいヤツだな、と思いました。仕事に対して真摯だし、普段話していると『俺に任せておけば』みたいな男気があってうれしいです。年は若いですけど息子のようで、頼れる人だなと思っています。また、いつか一緒に仕事ができたらうれしいな」とラブコール。菅田は「ありがたいです。こちらこそです」と喜び、「会話が成立しないお芝居がほとんどだったので、次はほんわかしたコミュニケーションを取れたら」と希望した。

　一方、長澤演じる妻の泉とのシーンについては、「いっぱいカットされている」と嘆く菅田。出産のシーンについては、長澤が「いまいち現場でつかめなかった」と悩んだことを明かすが、助産師のアドバイスにより無事に撮り終えたという。「それまでは産めるかな？　と思っていたんですけど、本当に産めたんですよ！」と実体験かのように話して会場を笑いに包んだ。

　すると菅田も「あれは産んでました。今でこそ笑っているけど号泣しましたもんね」と同意。さらに、生後4～5日の新生児に出演してもらったことから「リアリティーがすごかった」と感嘆し、「友だちの赤ちゃんを抱っこしたことはあるけど、生まれたての体温と心臓が鳴り響きまくっている、その振動だけでこっちも震える」と感動したことを伝える。その経緯もあり、菅田は「だから、本当はもうちょっと長く使ってほしかった」と残念がっていた。

　作品にちなみ、「開花させたい才能」を尋ねられる場面もあり、菅田は工業用ミシンでジージャンなどを縫っていることを明かしつつ、「ミシンが上手くなりたい」と返答。「取り戻したいものは？」の問いには「視力」と答えるが、全員が「私も」「俺も」と次々に同調したため、菅田は「ズルい、乗ってきた」と共演者のまさかの言動に目を丸くしていた。（錦怜那）