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二宮和也『ラーゲリより愛を込めて』に絶大な自信「日本の映画はやっぱりいいな」

第35回東京国際映画祭

『ラーゲリより愛を込めて』への思いを語った二宮和也
『ラーゲリより愛を込めて』への思いを語った二宮和也

 24日、映画『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日より劇場公開)で主演を務めた二宮和也が東京・宝塚劇場で行われた第35回東京国際映画祭のオープニングセレモニーに登場。本作が同映画祭でオープニング作品という重要な役目を担うことに「自負しております」と胸を張った。

【画像】二宮和也、稲垣吾郎、鈴木亮平らレッドカーペットを彩った俳優たち

 今年で35回目を数える東京国際映画祭は10月24日から11月2日まで開催され、初日となる24日には東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場にてレッドカーペットが行われた。オープニング作品『ラーゲリより愛を込めて』で主演を務めた二宮は監督の瀬々敬久とともに歩き、その後の宝塚劇場でのセレモニーにも揃って姿を見せた。

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 タキシード姿で来場した二宮はセレモニーで「東京国際映画祭のオープニング作品に選出していただき、ありがとうございます」とあいさつ。続けて「僕らは本当に、オープニングに似合うような作品ができたなと自負しております。どうぞ見ていただければ」と自信に満ちた言葉とともに感謝を述べる。

 続いて、レッドカーペットを歩いた感想を聞かれた二宮は「緊張しました。最後に歩かせていただいたのですが、華やかに大所帯で歩くのかと思ったら、今日現場に来たら二人でした」とぶっちゃけて会場を沸かせる。「ただ、レッドカーペットができて、見に来てくれた人に声をかけていただいて、その反対側で取材を受けるという光景が3年ぶりで、(映画祭をやっているという)実感があって、湧き上がってくるものがありました」

 俳優のみならず、多岐にわたって活躍する二宮。映画の魅力を改めて聞かれると「もちろん作品もそうですし、役者や撮影の技術も前に進んでいるエンターテインメントだと思います。いろんな国の映画があるなかで僕は、日本の映画って『やっぱりいいな』と懐古できる。最新の技術を目の当たりにしても、最新の演技を目の当たりにしても、日本の人が作っているとなると、日本の映画はこれだよな、と。日本の顔の一つになっているのではないかなと」としみじみ。

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 『ラーゲリより愛を込めて』で二宮が演じたのは、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)で死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、希望を胸に懸命に生きた山本幡男という主人公。映画については「日本の映画はいいなと思ってもらえる」と自信を見せつつ、「戦争がのちにもたらした後遺症を描いた映画なのですが、人間らしさ、人間のすべての感情が詰まった映画です」と語る。

 さらに、二宮が「(映画では)辛くて苦しくて重たくしてしんどいのが続くのですが、だからこそ、その先にある希望や愛、日本人の絆というものが刺さるんじゃないかなと。多くの方に見ていただきたいなと思います」と述べると、瀬々監督も「今、ウクライナで戦争が起こったりしている状況です。平和が当たり前だと思ったりする部分もあるなかで、77年前から始まる話ですが、日本の過去の時代を通して今の時代を捉え直すことができたら、と思っています」と思いを口にした。

 最後に二宮は「本当にたくさんの国の素晴らしい作品が集まったお祭りです。僕らの作品は『楽しむ』という方向に特化していないのですが、いろんな映画を一気に見れる期間となっておりますので、楽しんでいただければと思います」と会場に向かって呼びかけた。

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 コンペティションには107の国と地域から1,695本の応募があり、3本の日本を含む15作品がラインナップ。日本作品としては稲垣吾郎が主演した『窓辺にて』(今泉力哉監督、11月4日公開)、鈴木亮平宮沢氷魚が共演した『エゴイスト』(松永大司監督、2023年2月10日公開)、山田杏奈が主演した『山女』(福永壮志監督、2023年公開予定)の3作品が選出されている。ほかにも映画祭では、昨年創設された「ガラ・セレクション」部門にて日本での公開を控える新作14作品がプレミア上映されるなど、注目作が目白押しとなっている。クロージングでは黒澤明監督の名作を英国でリメイクした『生きる LIVING』がスクリーンを飾る。(編集部・大内啓輔)

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