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吉田美月喜「映画祭は一つの目標で憧れ」 初主演作ワールドプレミアで「ずっと見守ってくれた」監督と喜び分かち合う

第35回東京国際映画祭

吉田美月喜、まつむらしんご監督
吉田美月喜、まつむらしんご監督

 俳優の吉田美月喜が29日、第35回東京国際映画祭の Nippon Cinema Now 部門に出品された初主演映画『あつい胸さわぎ』(2023年1月27日公開)のワールドプレミア上映に、まつむらしんご監督と共に登壇。先ごろ行われたレッドカーペットについて「映画祭は、私の中で一つの目標であり憧れだったので、歩けたこと、すごく感動しました」と感激していた。

【画像】豪華女優陣らがレッドカーペット彩る

 本作は、演劇ユニット・iakuの横山拓也氏が作・演出を務めた舞台を映画化。脚本を『凶悪』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した高橋泉が務め、若年性乳がんと恋愛をテーマに、揺れ動く母娘の切実な想いを繊細かつユーモアを交えて描き出す。ドラマ「今際の国のアリス」「ドラゴン桜」などで注目を浴び、『メイヘムガールズ』『カムイのうた』など主演映画が多数待機中の吉田美月喜が、突如発覚した若年性乳がんと向き合うことになる芸大生の主人公・千夏にふんする。共演に母・昭子役の常盤貴子のほか、奥平大兼前田敦子らが名を連ねる。

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 約3年を費やして制作された本作。吉田はレッドカーペットを踏んだ喜びを思い返すと共に、「後で映画祭の映像を見返すと、私がサインを書いているときに、監督がずっと後ろから見守ってくれていたんです(笑)。撮影のときも撮影が終わった今も、そんな監督の、寄り添ってくれるあたたかさがあったおかげで、この作品があるんだな、と改めて思いました」と自身を支えたまつむら監督に感謝。監督は、「ずっと(吉田さんの)お父さんのような気持ちでした(笑)。初主演ということで、彼女が輝ける場所に連れて行きたいな、と思いながら映画を作っていたので、それが実現できて感慨深かったです」と吉田との歩みを振り返った。

 撮影中の印象的なエピソードについて、吉田は「和歌山での撮影だったのですが、本当にあたたかい場所で、地元の方も応援してくださったのが、深く印象に残っています」と和歌山の人々に支えられた撮影を述懐。まつむら監督は「ワールドプレミア上映ということで、信じられないくらい緊張しているのですが(笑)この3年間、この映画を観ていただくために毎日一日も休まずに全力でやってきました。あ、ちょっと涙腺がやばいな……。是非楽しんでいただきたいです」と目頭を熱くしていた。(編集部・石井百合子)

映画『あつい胸さわぎ』は2023年1月27日より新宿武蔵野館、イオンシネマほか全国公開

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