アカデミー賞司会者、早速ウィル・スミスのビンタ事件をいじる
第95回アカデミー賞
第95回アカデミー賞授賞式が13日（現地時間12日）に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで始まった。自身3度目のオスカーの司会を務めるジミー・キンメルは、オープニングのモノローグから早速“ウィル・スミスのビンタ事件”をいじった。
昨年のアカデミー賞授賞式では、脱毛症に悩むウィルの妻ジェイダ・ピンケット＝スミスに向かって髪型をネタにしたジョークを放ったクリス・ロックに、ウィルが激怒しビンタ。ウィルは映画『ドリームプラン』の演技でその年、主演男優賞に輝いたが、暴力行為の結果、アカデミー賞に10年出禁処分になった。
キンメルは「今夜、5人のアイルランド人俳優がノミネートされているということは、また壇上で暴力行為が起こる可能性がかなり高くなっています」と切り出すと、「我々は皆さんに楽しく、ここは安全だと感じてほしいと思っており、そして何より大事なのは僕の安全です。なので我々は厳しい方針を定めました。もしこの会場で何らかの暴力行為が行われれば、あなたはアカデミー賞主演男優賞を受賞し、19分間の受賞スピーチが許可されるでしょう」とジョーク。
キンメルの身を守るメンバーもそろっているといい、『クリード チャンプを継ぐ男』のマイケル・B・ジョーダン、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨー、「マンダロリアン」のペドロ・パスカル、『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドらアクションヒーローたちに続き、フェイブル“マン”ということで『フェイブルマンズ』のスティーヴン・スピルバーグ監督まで映し出された。
ちなみに、1961年に初めて“レッドカーペット”が敷かれて以来、ずっと赤色だったカーペットが今回初めてシャンパンカラーになった。昼のスター到着からエレガントな夜の授賞式へのシームレスな移行をイメージしたものなのだという。だが、キンメルはオスカー直前に「とても興奮しています。カーペットのことです。今年、また暴力が起こるのか？ とよく聞かれますが、カーペットを赤からシャンパンカラーに変えたことは、“今年は血は流れない”という我々の自信を表しているといえるでしょう」とジョークを飛ばしていた。（編集部・市川遥）
第95回アカデミー賞授賞式は、3月13日（月）午前7時30分よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて放送・配信中（午後10時より字幕版放送・配信）
