シネマトゥデイ

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感動を強要する秘密道具“搾涙器”を発明したのび太の回想録か

  • STAND BY ME ドラえもん
    ★★★★

     3DCGの質感によって彼がロボットであったことを再認識し、逆説的に2Dが喚起する想像力の大きさを思い知る。根本的な問題は企画と脚本にある。出会いと別れを描く有名な7大エピソードを95分に詰め込み、感動譚ツギハギの節操なき「ALWAYS 永遠のドラ」状態。緩急に欠け、話の移行は団子の串刺し的だ。“ドラ泣き”は、宣伝コピー以前に作り手の思惑にあった。感動とは作劇の結果に沸き起こるものであって、作為的に、のべつまくなしに与えられて心地よいものではない。これはドラえもんと上手く決別できず情緒過多になり、周囲にも感動を強要する秘密道具“搾涙器”を発明した、中年のび太の回想録だと考えれば合点がいく。

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清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●「ULTRAMAN ARCHIVES」企画構成取材●「シド・ミード展」未来会議ブレーン●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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