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Toxic Masculinityの意味がわかる実話ドラマ

2021年10月11日 山縣みどり 最後の決闘裁判 ★★★★★ ★★★★★

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最後の決闘裁判

80代でも進化し続けるリドスコの才能にノックアウトされる人間ドラマだ。強姦事件を男女三人の視点で見つめながら、男性の所有物とされた女性の苦悩や「騎士はかくあるべし」という固定概念に縛られた男の哀れを炙り出す。強い女性を描いてきた監督がジェンダー・バイアスとは無縁なのもよくわかる。それにしても、戦闘での武勲を錦の御旗に出世や権力に取り憑かれていた騎士の実像が痛々しい。細部まで凝った美術や衣装、光の加減でくすんで見える風景はもちろん、終盤の迫力あふれる決闘シーンまでリアリティに満ちていて、14世紀末のフランスにいるような気分になる。男優陣がクズ男を熱演し、ヒロイン役のJ・カマーを盛り立てている。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:最近、役者名を誤表記する失敗が続き、猛省しています。配給会社様や読者様からの指摘を受けるまで気づかない不始末ぶりで、本当に申し訳ありません。

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