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三条ストリートのならず者の信念に迫る

2021年10月17日 相馬 学 燃えよ剣 ★★★★★ ★★★★★

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燃えよ剣

 新選組副長、土方歳三を今描くことの意味を考えつつ見たが、“バラガキ(=ならず者)”の面にスポットを当てている点が面白い。

 理想を抱いても感情で動くことはある。感情で生きていても理想を優先することはある。バラガキが筋を通すとき、双方が成立する人間性。“鬼の副長”のイメージでとらえられがちな土方歳三を違う目で見ることができた。

 一歩引いて見ると、土方歳三が極細のロープの上を歩き続けていたこともわかる。いつ落ちてもおかしくない細い道を太く描き切った原田監督のダイナミズムあふれる演出や、バラガキの信念を体現した岡田准一の骨っぽさに熱くなる。昔も今も、時代を動かすのはならず者なのかもしれない。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』他の劇場パンフレットに寄稿。『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』の劇場パンフレットでは友人の作家、桜井鈴茂と対談しました。

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