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民話と怪獣映画が融合し、珍妙さ爆発

2021年10月27日 くれい響 Shari ★★★★★ ★★★★★

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Shari

これまでブッ飛んだ短編を放ってきた吉開菜央監督が、撮影に写真家・石川直樹を迎えた長編デビュー作。羊飼いのパン屋や元酪農家の木彫りコレクター、海のゴミを拾う漁師ら、知床半島・斜里町で自然と共生している彼らの日常に密着したドキュメンタリー。かと思いきや、監督自身が演じる“赤いやつ”が登場。環境問題などのメッセージが含まれたヒトとケモノのあいだの生き物が、さまざまな境界線を彷徨う姿は、民話と怪獣映画が融合し、珍妙さ爆発。ホラーだった前作『Grand Bouquet』ほどの狂気は感じないが、“赤いやつ”が子ども相撲に乱入するどっきり展開など、ほのぼのとトラウマが融合した怪作といえる。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「TV LIFE」にて金子大地さん、河合優実さん&祷キララさん、細田佳央太さん、高杉真宙さん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて渡部秀さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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