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『マリグナント』にも匹敵する濃密度

2021年12月1日 くれい響 ラストナイト・イン・ソーホー ★★★★★ ★★★★★

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ラストナイト・イン・ソーホー

ハリウッド・バビロンじゃなく、スウィンギング・ロンドンが舞台の“エドガー・ライト版『マルホランド・ドライブ』”。パブはやっぱり登場するなか、ヒロインがタクシーで学生寮に向かう『サスペリア』に始まるアルジェント感に、ヒッチコック、ポランスキーなど、『マリグナント 狂暴な悪夢』にも匹敵する濃密感に痺れる。60`sのイギリス映画のアイコンといえるベテラン陣に、旬の若手女優を絡ませる化学反応もお見事! さらに、パク・チャヌク組のカメラマン、チョン・ジョンフンが捉える眩い色彩美やら、『ベイビー・ドライバー』に続き、凝りに凝ったサントラやら、とにかく監督のあざとさが功を奏した仕上がりだ。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『レイジング・ファイア』『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「TV LIFE web」にて小栗有以さん、カミングフレーバーさん、「GetNavi web」にて桜井ユキさん、「CREA WEB」にて井上祐貴さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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