ADVERTISEMENT

ありがちなオムニバスとは段違いの面白さ

2021年12月1日 くれい響 偶然と想像 ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
偶然と想像

一見、ご都合主義にも感じてしまう“偶然”を、とにかくカットを割らず、独特な会話劇で魅せることによって、いつの間にか納得させてしまう、恐るべき濱口竜介監督祭り。作風や撮り方に関してはエリック・ロメール監督~ホン・サンス監督の流れを踏襲しているが、試写会場が爆笑に包まれただけに、新規向けともいえる優しい作り。それにしても、いろんな意味でホラーな「第1話」、エロが匂い立つ「第2話」に続く、仙台駅のエスカレーターを使った演出が印象的な「第3話」。「PASSION」でも共演した占部房子と河井青葉が醸し出す演劇的な空気感とラストの多幸感がたまらない。今後製作される予定の残り4話が楽しみだ。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『レイジング・ファイア』『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「TV LIFE web」にて小栗有以さん、カミングフレーバーさん、「GetNavi web」にて桜井ユキさん、「CREA WEB」にて井上祐貴さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

くれい響さんの最近の映画短評

もっと見る

ADVERTISEMENT