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一見静かだが、実はとても野心的

2021年12月16日 猿渡 由紀 GUNDA/グンダ ★★★★★ ★★★★★

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GUNDA/グンダ

ひとつの農場を舞台に豚の母親と子豚たちの様子を静かに追う、一見のどかで詩的なドキュメンタリー。ナレーションもなく、動物中心の映画にありがちな、動物をかわいく見せようとする演出もない。それでも観る者は、子供がある程度成長しても、まだ気にかけている母親の様子に、心をなごませてしまう。だからこそ、結末がずしんと響くのだ。生涯ヴィーガンを貫いているホアキン・フェニックスがエグゼクティブ・プロデューサーを務めているのも納得。筆者はもともとベジタリアンだが、今作を見て考え直す人は多いのではないか。「かわいい」と言いつつ、その動物を食べている人間の矛盾を突く野心作。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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