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政治思想が無関係なのは前作同様。人として泣けるのは前作以上

2021年12月17日 斉藤 博昭 香川1区 ★★★★★ ★★★★★

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香川1区

正直、続編の製作には不安もあり、しかも結末はすでに分かっている。できるだけ冷静に観始めると冒頭は確かにゆるやか。監督もできる限り客観性を貫こうとしているが、小川淳也の人としての魅力に抗えなくなっていく視線となる。

中盤からは本能的に心が熱くなり、揺さぶられる描写が相次ぎ、ある人物の一言に涙腺が決壊する人は多数のはず。悪く言えば「あざとい」作りなのだが、それも映画としては巧妙。あざとさも、出てくる人の誠実さが凌駕していく。ユーモアと衝撃を要所で挿入するのも、ドキュメンタリーとしての上級テクで、まったく長さを感じさせない。

そして政治や選挙戦の根本的な何かが狂っていると、改めて思い知らされる。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとしてさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:『ウエスト・サイド・ストーリー』公開に合わせて、東山紀之さんのCM撮影や各種インタビューをお手伝い。作品への愛をまっすぐに受け止めて、こちらも感激。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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