人間のすばらしさを凝縮した、希望をくれる映画

悪いニュースばかり聞かされて暗い気持ちになることが多い中、このドキュメンタリーは人間のすばらしいところをたっぷり見せてくれる。不可能なミッションを可能にしたのは、多くの人々の善意、勇気、画期的な発想、我慢強さ。別の国の見知らぬ子供達のために、政治も人種も忘れ、自ら犠牲を強いてまで協力できるのだから、捨てたものじゃない。記録映像はパワフルで、結末を知っているのに緊張感を失うことなく引き込む。関係者のインタビューには微笑んでしまったり、涙してしまったり。白人が有色人種を救う、いわゆる「White Savior」物語になるリスクも、すべての人に十分敬意を払うことでうまく避けた。