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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ (2021):映画短評

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ (2021)

2021年12月3日公開 97分

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
(C) 2021 CTMG. (C) & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

なかざわひでゆき

ブロマンス的なバディ物へと展開するシリーズ第2弾

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 マーベル史上最兇のダークヒーロー「ヴェノム」シリーズの2作目。ひとつの体で共同生活を送るエディとヴェノムは、お互いに相手の欠点が気に触って袂を分かってしまうものの、より狂暴かつ凶悪な敵と戦うために再びタッグを組む。要するに、倦怠期のカップルが喧嘩別れしたところ、「やっぱ俺にはお前が必要だ」と気付いてヨリを戻すというお話。このブロマンス的なバディ物の軽いノリと、人喰いエイリアンというヴェノムの残酷キャラの‟食い合わせ“は好き嫌いの分かれるところだろう。ただ、エンディングの謎展開が『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストへと繋がるので、やはりマーベル映画ファンなら見ておきたいかも…?

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

速いビートで刻まれる異色マーベル作品

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 最近のマーベル作品はディテールに凝るあまり、150分前後の大作になるケースが多く、それはそれで面白いのだが、そんな中で本作の尺は100分弱。潔い。そして、オモシロい。

 主人公エディとヴェノムの二重自覚的な葛藤はユーモラスで、悪役カーネイジの覚醒はスリルを高める。一方ではエディと彼の元恋人とのドラマが。それらが絡まり合い、物語はアップテンポで突き進む。

 モーキャプの名優A・サーキスにとって、これは監督第3作目となるが、情感に溺れず速いリズムを突き詰めた視点が光る。マーベル作品はいろいろだが、このようなスピード重視の作品はあっていいと思う。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

上映時間97分の快速スッキリ感。2人の絆は、もはや愛である

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

このところ2時間半くらいが常識となったアクション大作で、ここまで濃縮で、いい意味でコンパクトな上映時間は貴重。体感的に観やすく、「映画は90分がベスト」という法則を証明する。
残虐さとコミカルさの絶妙なハーモニーは、前作でもうまく機能していたが、今回はさらに笑える部分、軽快なノリが強調され、基本的に「楽しい」のがポイント。名曲とともに展開する料理のシーンなんて、ヴェノム/エディの渾然一体感は名人芸の域。ひとつの肉体を共有する2つの人格の奇妙な絆は、もはや究極の「愛」と化し、観ているこちらの心を萌えさせる。
その分、バトルは予想どおりだが、そこに見せ場を置かないのも、ヴェノム作品らしくて好感。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

四半世紀ぶりに『ナチュラル・ボーン・キラーズ』復活!?

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

ツンデレ感満載な掛け合いを繰り広げるエディとヴェノムの異色コンビ。「ど根性ガエル」どころか、夫婦漫才と化した彼らの前に今回現れるのは殺人狂な極悪カップルで、その片割れを演じるのがウディ・ハレルソンだけに、四半世紀ぶりに『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のミッキー復活ともいえる激ヤバ展開に! 脚本に絡んだトムハの遊び心もたっぷりで、何かと長尺化が当たり前となりつつあるアメコミ映画の中、前作より15分短い97分というだけでポイント高し。ロバート・リチャードソンによるダイナミックな撮影とともに、観客を楽しませることに徹した監督としてのアンディ・サーキスは、もはや職人の域といえる。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

カーネイジと一緒に"もっと大虐殺を!"な気分になる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ヴェノムと、彼に寄生されたエディ、2人の掛け合いが楽しいバディムービー要素は前作以上にたっぷりで、ちょっとヴェノムが愛らしすぎないか心配になってしまうほど。
 そんなヴェノムが描けたのも、ヴァイオレンス面は今回の敵、カーネイジがしっかり担当してくれるからだろう。前作と同じレイティングの制約下で、直接的な暴力表現に頼らず、カーネイジ自体の質感やデザイン、その形状の意表を突く変形ぶりや素早い動きで、この生物の異質さ過激さを表現しようとするところが、『ロード・オブ・ザ・リング』でゴラムを演じたアンディ・サーキス監督の心意気。カーネイジのセリフもかっこよく、まさに"もっと大虐殺を!"な気分になる。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

娯楽アクションのお手本

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作『ヴェノム』での、アメコミ映画お馴染みのおまけ映像でウディ・ハレルソンが”カーネイジ”と言った時に血湧き、今回の上映時間が97分と聞いた時に肉踊りました。そして、本編を見て期待は確信に変わりました。
間違いなく今年一番のアメコミ映画、と言うかここ数年のアメコミ映画でトップクラスの出来。
監督のアンディー・サーキスはヴェノムの物語に何が必要で何が要らないかちゃんと分かっていると感じました。
今後のスパイダーマン・ユニバースの展開にも目配せしながら、見たかったヴェノムの映画を見ることができました。娯楽アクションのお手本の様な作品です。

この短評にはネタバレを含んでいます
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