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生き残ってしまった者の癒えない罪悪感

2021年12月31日 なかざわひでゆき 天才ヴァイオリニストと消えた旋律 ★★★★★ ★★★★★

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天才ヴァイオリニストと消えた旋律

 第二次世界大戦下のロンドンでイギリス人家庭に預けられたユダヤ系ポーランド人の少年。将来を期待される天才ヴァイオリニストだった彼だが、しかしデビュー・コンサートの直前に忽然と姿を消してしまう。それから35年後、兄弟同然に育った男性が彼の消息を辿ったところ、思いがけない真実を突き止める。戦中戦後の激動する時代を背景に、愛する者をホロコーストで失ったユダヤ民族の嘆きと哀しみ、そして生き残ってしまった者の癒えない罪悪感を浮き彫りにする。全体的に「音楽」と「ミステリー」に比重を置き過ぎたせいでテーマが霞んでしまった感は否めないものの、今までにない角度からホロコーストの悲劇を描いた作品として興味深い。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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